研究所発の事業
今日の塾は材料関係のTさんだった。Tさんの新事業での
経験から現在の部署で取り組んでいることなど、経験を
ベースに時系列で2時間たっぷりと話をしてくださった
。
新事業時代にはお客様とのインターフェイスを自分たち
が担うことでそこから様々なネタが生まれた。また、他
社よりも性能の劣る商材だが、アプリケーションを工夫
することで事業を広げようとする姿はさすがだと思った
。
B2Bの技術を通して、ということで3点言及されていた
。
(1) 周辺知識の豊富さが新しいニーズを掘り起こす
(2) 営業は「できない」と言わずとりあえず持ち帰る。
できなくても「うちではできないけど、ここでは
できるのでは」とういことまでフォローする。
(3) やってみないとわからない。
やってみるといろいろな問題が見えてくる。
また、現在社内で取り組んでいるプロジェクトの成功要
因としては次の2点をあげられていた。
(1) 徹底した商品企画との整合
(2) 開発技術の見せ方、機能の定量化と見える化
商品企画との整合を徹底的に行った、というのは、やは
り大きなポイントだと思う。そこをあいまいして進むか
ら結局土壇場になってひっくり返されるし、ディシジョ
ンができない、ということが起こるのだ。こういう考え
方はもっと社内に広げてもいいのでは、と思う。
全体を通して、「数字」がほとんど出てこず、自分自身
の経験に根ざした主観の上で成功・失敗が語られていた
ことが残念だ。それでも、それだけの実績を残した、と
いう点は大いに評価されてもいいと思う。ただやっぱり
自己顕示欲がかなり感じられたし、社長のよいしょをた
くさんしている点についてはちょっとどうかと思った。