Dysonの扇風機

http://www.itmedia.co.jp/news/articles/0910/13/news099.html

Dysonが羽根がない扇風機を発表した。土台の部分のモ
ーターで空気を吸い込み、その空気を飛行機の翼のよ
うなけ医者がついた輪から送り出す、という仕組みで
風を発生させている。


実際に試してみないとどういう原理で風が出ているの
か直感的にわかりにくい。


それにしても、Dysonという会社はすごい。扇風機のド
ミナントデザインまでも否定して新しいものを作りだ
してしまった。どの会社にとってももははコモディテ
ィ化した商品であり、コスト削減で海外の工場に移転
、あとはデザインで付加価値くらいしか戦略的打ち手
はなかったはずだ。


どの会社の扇風機事業部長も「今までの扇風機を否定
するような扇風機を考えてくれ」と口では言うものの
、本気でそんなものが欲しいなどとは思わない。


でも、扇風機というものを当たり前と思わず、「空気
をとぎれずに風を送って欲しい」と思えばこそできた
ものだ。


掃除機も同じだと思う。掃除機=紙パックの概念を覆
したからこそできた。でも、それは、「吸引力を維持
してほしい」という根本的なニーズがあったからこそ
だ。


普通の考えだと、「扇風機の空気をとぎれずに風を送
るようにして欲しい→そんなの羽根があるからダメだ
よ」「掃除機の吸引力を維持してほしい→紙パックだ
とこれが限界だ」となるはずだ。


でも、どっちの事例も「羽根をやめればいい」「紙パ
ックをやめればいい」という発想になれば決してそれ
はできないことではない、ということをDysonは示し
たのだと思う。