事業価値評価への付加価値

事業価値評価のグループにもし、僕が行ったときに加
えることができる付加価値は何だろう、と考えた。


昔、今のテーマを事業部に持っていくことで悩んだこ
とがあった。結局、「こんだけ売れます!」っていう
のを示さないことには事業部は動いてくれないと考え
たから、どんだけの市場規模があるのかを考えた。


そのときに、一見全ての対象ユーザーが買うように見
えるが、それは違うということに気付いた。要は、基
本的な想定されるユーザーというのはわざわざそれを
使う必要はない。では、どういう人が欲しがっている
かを考えると、「それにとても興味がある人」という
結論に至った。じゃーその「興味がある人」を数字で
出そうとしたら、何を調べればよいか、という意味で
学会の関連発表者数を過去5年ぐらいにわたって調べ
た。


それを持って、その潜在ユーザの数は伸びていること
、ならびに実際にこの人たちは買うと確信を持てる人
数を出した。それが市場規模2億円ぐらい、だったと
思う。


それをもって、当時のグループ長だったらSさんのと
ころにもっていった。そこでSさんに言われたのが、
「そんな市場規模じゃ事業部はやらないよ」っていう
ことだった。そのときは僕のロジックでいったら、こ
れ以上増えないから、それ以上どうしていいかわから
なくなり途方にくれた。


でも今それを考えると、結局そこで議論すべきは、2
億円を算出したロジックがあっていたかどうかだろう
。もし「少ない」というのであれば、その考えにアグ
リーしていないとだめだろう。もしアグリーしていな
いのであればどういう考え方をすればよかったか、と
いうのを考えないといけない。


それを明らかにしたい、というのが僕の一つのモチベ
ーションだ。


もう一つは、そうはいっても、お客様はロジック通
りに動くわけじゃない。必ず想定外のお客様がいる
はずだ。そういうカオスの部分と事業価値評価の
ステマチックな部分とをあわせ直すことで、より
技術者に使い易くわかりやすいツールができるので
はないかと思っている。そういうところで付加価値
が出せたらよいのではないだろうか。