ネットワークヘルスケアとITS
ネットワークヘルスケアとITSは異なるものだけど、似
ているもののように感じる。どちらもネットワークを
つなげればあれもできてこれもできて、というがキラ
ーとなるものが見つからない。そのコンセプト自体が
それこそ10年以上前から言われている点でも同じだろ
う。さもバラ色の未来みたいな絵は描くものの「本当
にそれがお客さんにとって必要か」となったときに言
葉に詰まるようなコンセプトばかりだ。
以下、ITS JAPAN(http://www.its-jp.org/about/)に
書いてある内容。
ICカードは、お父さんの免許証やクレジットカードに
もなっていて、ETCにも使えるし、もちろんお父さん
のさまざまな個人情報も入っている「ショッピングセ
ンターへ」とお父さんが言うと、カーナビは「あと30
分で到着するルートを表示します」と答えた。車が出
発すると、お母さんはさっそく、カーナビでショッピ
ング情報を呼びだし、お買い得品を調べて、買うかど
うか迷っている。お年寄りが横断歩道をゆっくり渡っ
ていく。以前は、信号の時間が決まっていて、お年寄
りや車イスの人は大変だったけど、今は歩く人の速度
にあわせているので、安心して渡れるようになった。
テレビ電話に切り替わった。「ランチの予約をお願い
します」「何名さまですか」といった会話がつづき、
最後にお母さんはメニューを送ってもらうよう頼んだ
。
例えば、車においても個人の嗜好が履歴して、その店
の近くにいくと、「パンが焼きたてです」と案内して
くれる、なんてこをも言っているが、健康に関しても
、血圧と体脂肪が上がったら、「健康に要注意です、
最近運動量が減ってます」なんてナビが出る、という
のと同じだろう。本当にそれがいるか、ということだ
。そういう一般受けするような、お役所的なコンセプ
トは決して成功しないだろう。
ではどうすべきか。イノベータと非コンシューマにア
プローチすべきだろう。
(1) イノベーター
既存のサービスを既にお金を払って使っていてそれに
満足している人たちだ。その人たちはそのサービスを
どうして使っているか。どんな仕事を代替してもらっ
ているのか。それを徹底的にしていけば誰がお客さん
かが見えてくる。
(2) 非コンシューマ
既にあるサービスを全て集めてみて、どうしてお客さ
ん(自分たちも含めて)がそれを使わないのかを徹底的
に考える。いったい何が足りないのか、何がハードル
なのか、何を変えれば使えるのか。そういうのをもっ
てブレストしたらいいのでないか。
どう考えても、「健康測定してそれに合わせて運動機
器の動きを変えたい」なんてニーズはないとは思うん
だけどなぁ。