富士フィルムのCM

毎年、お正月になると「お正月を写そ!」という声がCMから聞こえて
くる。富士フィルムの毎年の恒例のCMだ。ところが、今年は写真のC
Mかと思いきや、同じような展開で、アスタリフトのCMとなった。


正月早々、富士フィルムの事業転換を目の当たりにした感じだ。


もともt、2006年にフィルム事業で培った技術をベースにアスタリ
フトブランドで化粧品事業に参入してきた。まったくの異業種からの参
入ということもあり、違和感を感じた人は多いはずだ。


でも、2013年の現在、その事業の実態までは把握していないが、お
そらくそれなりの事業規模に成長し、収益も出すように育ってきている
ように見受けられる。


コダックが破綻したのは、ちょうど1年前の2012年1月末だが、フ
ィルム事業の2強の明暗が分かれたのは言うまでもない。デジタル化が
進んだ段階からこうなることを見越して、医療機器事業を育て、化粧品
事業を立上げ、事業を多角化させてきた。それも、ドラスティックにで
はなく、計画的に企業を変革してきたのがすごいと思う。


化粧品事業にしても、事前に相当な準備と強みを磨いた上での参入であ
るから、決して、「参入してみないとわからない」というスタンスでは
なかったはずだ。


こうした企業戦略のあり方は見習うべきものと思う。