楽しい一週間

今週一週間は、おそらく会社に入ってから一番楽しい一週間だったの
ではないだろうか。前に、Nさんに、「Fさんは、Iさんとは合わない
よ」と言われたが、自分としてはそうは思わなかった。


何よりはIさんは非常にフェアである。何がフェアかというと、事実と
ロジックによってのみで会話をする。そこが一番フェアなことだある
。事実とロジックのみなので、相手が若いとかそういう問題が一切入
らない。また、ここまで深く本質に入り込もうとしてくださったのも
Iさんが初めてだった。話をしていて、こんなに心地よかったのは会
社に入って、初めてといってもいいぐらいだ。そういう意味でいうと
コンサルタントのような仕事も決して自分に向いてないわけではない
ということも感じることができた。こういう仕事の仕方も、すごく心
地よいとは思うのだが、やっぱり、自分としては、主体者として何か
をやるべきだ、という思いも同時に持っている。


さて、最後のプレゼン自体だったが、どうにも中途半端に終わった感
がある。その事業をやることの重要性までは伝わったが、「事業を始
める順番の重要性」これが最後まで伝わらなかった。Iさんも、それを
押し通そうというよりは、まずは、「あなたの味方ですよ」とわかっ
てもらうことを優先したのか、Kさんがその番人となること、パラレル
にやるならまだわかる、という言い方をした。主体者じゃない以上は
仕方のないかもしれない。


おそらく、ここが僕の成長しなきゃいけないところなのだろう。僕自
身はコンセプトを重視するがあまり頑なにそれにこだわっている。半
分の赤ちゃんはいらない、というように、中途半端であるくらいなら
やめるべきだとも思っている。極論なのだ。だからこそ、これが非常
にもどかしい。なので、本当はもっと踏み込みたかった。「これを聞
いて、次のアクションをどうするんだ」とも迫りたかった。これがま
だ未熟なのだろうか。でも、一方で、Iさんがそこまで踏み込めない
のは立場があるからだ。そこまで言ったとして、「じゃーお前がやれ
」と言われても、Iさんはやる気もないし、やれない。だから、Iさん
はそこまで言わずに、「後はあなたたちのディシジョンです」と判断
を委ねる。スタッフとしてその考え方は重要なはずである。でも、本
当にそれでいいのだろうか。僕自身が変わらなければいけないのか、
それとも変わったほうがいいのか、ここはわからない。


でも、目の前で明らかに間違った方向に行こうとしているのを、黙っ
てみているのはどうにも納得がいかない。もちろん、自分でできる範
囲には限界もある。組織で動いている以上は仕方がない。でも、もう
少しだけもがいてみようとも思う。


一方で、Iさんに、新事業のアイデアが伝わったのは素直に嬉しかっ
た。Iさんの考えているネタよりも、面白いといってくれたのも自信
になっている。せっかくのネタ、応援してくれる人もいる。それなら
ばこれもつぶされるまでは頑張ってみたい。


それにしても、まともな会話ができた1週間だった。仲間の重要性とい
うものも改めて感じた。