インド家具のイノベーション

昨日訪れたデザインベースイノベーションのアプローチを行って
いるT社の話。プロジェクトの事例としてとある家具メーカーの
イノベーションプロジェクトを紹介してくれた。


内容としては、ベッドやクローゼットなどのデザインオプション
を家具メーカーが示し、そのカスタマイズを家具職人が実際に行
うというものだ。つまり、家具メーカーが窓口となり、家具職人
とをつなげることで、顧客のベネフィットを高める、という内容
になっている。


元々のプロジェクトの発端を聞いたところ、インドの家具業界と
いうのは80%近くが、unorganizedなマーケットとなっており
、いわゆるメーカーがビジネスをしているのは20%なのだそう
だ。そのクライアントが、80%のunorganizedな市場を攻める
にはどうすればいいか、というのが始まりだったという。


当初は、ハイエンドを攻めていく、ぐらいの仮説しかなかったよ
うなのだが、マーケットを調べていく中で、そのunorganizedな
家具職人を取り込むという発想になったのだという。


実際にそのあたりの家具のセンスとか、購入プロセスはよくわか
らないので、その戦略がいいか悪いかの判断はできないのだが、
アプローチとしては非常に面白いと感じた。