立身出世するなら...

先週はR&Dで早期退職するKさんの壮行会があったの
だが、今週はフロアのみんなで壮行会を行った。同じフ
ロアのIさんも満勤となったので2人のお祝いという形
をとった。


最後の挨拶の中で、Kさんが、今日の出席者は研究所の
皆さんが中心なので、ということを前置きに言ってくれ
たのは立身出世についてだった。以下、その内容。

若い人に考えてほしいのは、自分が50歳になっ
たときにどうなっていたいか、ということだ。も
し、事業部長クラスまで立身出世したい、という
のであれば、研究所にはそのポストは2つしかな
い。一方で、事業部にいけば、事業部長はもちろ
んのこと、QAなど、同じレベルの役職がもっと
ある。もしそういうのを目指すのであれば、事業
部というのは悪くない。Dさんなんかは次は間違
いなく事業部長になるはずだし。それと、これか
ら上に上がろうとすると、事業部への派遣経験が
3年必要だ。でも、そんな3年もいけることなん
てめったにない。そうなると、結局事業部へ異動
することにもなる。そういうこともあるから、で
きるだけ若いうちに事業部へ行ったほうがいい。



こういう話をしてくださった。Kさん自身はそこまでは
いってないわけだから、それも踏まえた上での若手への
アドバイスだったのかもしれない。


僕としてはもう少しみんなに対して違うアドバイスがあ
ってもよかったのに、と思った。社内人口構造上、今後
、ポストがなくなっていくのは必至である。それに対し
て「立身出世したければ事業部へ行け」ではなく、「仮
に出世しなくても生きる道はある」というのを示してほ
しかった。要は去るものとして、残るものが希望を持て
るような考えを示してほしかった。結局、Kさんからの
アドバイスにあるのは立身出世が一番、というような考
えがあるのが残念だ。そうじゃなく、立身出世しなくて
も、こういう形で会社や世の中、仲間に貢献できる、そ
れってみんな可能性あるし、がんばればできることだし
、いいことだと思わない、みたいなのだったらよかった
な、と思った。


それと、立身出世はまぁ、別として50歳になったとき
の自分を考えろ、というのは少なからずともいいメッセ
ージだったと思う。


それにしても、ああいう贈り物がやっぱり喜ばれるんだ
なぁ、と改めて思った。