賢い症候群

Nさんが気にかけてくれてアドバイスをくれた。自分
でわかっていたつもりだけど、全然整理できていない
ことがわかった。でも、これでだいぶ話は整理ができ
た。


「会社の仕組みを受け入れてそこにドップリひたる」
か「環境を変える」のどちらかしかない。どっちが正
しいかはわからない。ただ、今の状態がこれ以上続く
とよくない、ということだけは確かだ。


今の現状をよくしようとするのであれば、前者しか道
はない。相手が変わることは決してないし、自分自身
が相手の満足するように変わるしか方法はない。でも
、それがやりたいことなのか、というと甚だ疑問であ
る。僕がやりたいのは上司に認められることではなく
、お客様に貢献したい、というだけだ。でも、その自
分の思いを”組織”の中で通そうとするのであれば、
きちんとステップを踏まないといけない、ということ
なのだ。信頼関係は一朝一夕では築くことはできない



じゃーどうするかだ。


こういうときには原点に立ち返るべきだろう。それが
「考える」ということだ。自分自身がいったいどうあ
りたいのか、何をやりたいのか。いったい自分は何に
なりたかったのか、何を目的としてうちの会社に入っ
たのか。


サラリーマンとして”それなりに”生きていけるだけ
のスキルをつけ、組織の中で人に認められることを望
んでいるのか。かといって、外に出る勇気もない。組
織ですら何もできていないのに、それが外に出て何か
できるのか。サラリーマンとして生きるならサラリー
マンのルールに従うべきか。


もし、組織のルールに従って生きるとした場合、自分
が「賢い症候群」に陥るんじゃないかということを危
惧している。これはNさんがくれたキーワードだ。要
は、なんとなく人よりも秀でるぐらいのパフォーマン
スを出し、節目節目の研修で、人事も上司も納得する
ような提案をして、要は何が求められているかを読ん
で、本当にそれをやりたいかどうか、というよりは、
レールにのっていくための行動をとっていく、という
ことだ。でも、これを覚えてしまったら、もうそこか
らは抜けられないと思う。


「バカになってやってみる」ことも重要だ。もうそれ
が僕にはできなくなりつつあるんじゃないだろうか。
松下幸之助氏が本で書いていた。「学校出の人にあれ
をやってみたらどうか、と聞いたら、できない理由を
並べられたので、そうじゃない人に言ってみたら、面
白そうですね、やってみましょうか、となり、やって
みたらできた」とういことだった。自分は知らず知ら
ずのうちに前者になりかけているような気がする...
。たぶん、そういうふうに見られているんだと思う。


自分がどうありたいかだ...。


いずれにしても、自分のことのように気にかけてくだ
さるNさんには本当に感謝だ。