会計士のH

1年振りぐらいにHと飲みに行って来た。うちの会社
をやめて、日本生命に転職して半年でやめて、それか
らサラリーマンに嫌気がさして会計士を目指していた



それにしても、1年で単答式を合格し、あとは論文が
通るかどうか、という状態みたいだ。それでも就職活
動をして、会計士事務所から内定はもらっているとの
ことだった。


1年前にあったときには、それこそ大丈夫かなぁ、と
思ったが、1年で会計士に合格できるまでになったと
いうのはさすがだった。本当に勉強しかしてなかった
という。


まぁ、そうはいってもH自身はあまり変わっていなか
った。


それにしてもサラリーマンに対する怨念(!?)はす
ごい。とにかくありとあらゆるサラリーマンをバカに
している。元いた会社の監査をやってやるよ、ぐらい
の感じだった。まぁ、見返してやるというパワーが会
計士の勉強の原動力になっていたのだが。


でも、せっかく2社での事業経験があるのにそれはや
はりもったいないと思う。まったく事業経験なく会計
士になる人間だっているわけだから、明らかにその経
験はアドバンテージになるはずだ。にも関わらず、あ
る意味お客様であるサラリーマンを見下すような態度
でい続けたら、せっかくの経験も活かされなくなると
思う。


まぁ、でも会計士として仕事をしていくなかできっと
本物のビジネスパーソンと仕事をする機会を得てそう
いう見方も変わっていくんだろうと思う。


ひとつ話をしていて盛り上がったのは、誰が弱者だ、
ということだ。要は、大企業のサラリーマンはぬるま
湯に入っているだけのダメ人間だが、会計士として、
中小企業の弱者のIPOを助けたい、なんてことをい
っていた。


さて、中小企業の社長はみんな弱者だろうか。じゃー
中小企業に勤めている従業員は弱者か。儲かっている
企業もあれば儲かっていない中小企業もある。また、
JALの人たちは弱者か強者か、ということだ、それ
は規模だけで決まるのか、と。


抽象的なものをもってして弱者というのはやっぱりよ
くない。それが何であろうと、自分の中で定義をもた
なければきっとその志は達成されないだろう。正しい
正しくないは別として自分で定義を持たないといけな
い。


ちなみに僕は弱者とは、本人の力でどうしようもでき
ないハンディキャップを負った人、というふうに定義
する。例えば、災害の被災者なんかはそうじゃないか
しら。