やりたいことは何か

サッカーのミーティングで先週の試合について話し合
った。先週は、0−3から後半ロスタイムで追いつき
、3−3で引き分けるという内容だった。


Kさんは、ミーティングの前に何人かに「この前の試
合はどうだった?」と聞いた。聞かれた人は同じよう
に、前半はダメだったけれど、後半はよくなった、と
いう話をした。


僕自身は前半も決して悪くはなかったと思う。攻撃の
起点を作れるところまではいってた。前半と後半の違
いはその先、クロスボールが入るようになったかどう
かだと思う。前半はクロスボールが入らない、中に人
がいかない、だから入らないの悪循環。後半はクロス
ボール入る、中に人も入る、だからまた上げる、の好
循環が生まれた。


さて、僕の意見はおいといて、一通り意見を聞いた後
にKさんが言ったのは、「勘違いしてほしくない。自
分たちのやりたいサッカーは前半のサッカーだ。後半
はたんに昔のカウンターサッカーにもどっただけだ。
」といった。要はやるべきこと、目指すべきものは前
半のサッカーだと言いたかったのだ。


これはいいことだと思う。得てして結果の見えるもの
っていうのはたいていが結果が出れば、それはいい、
結果が出ないとそれはダメ、という短絡的な思考に陥
る。でも、それは所詮、目先の結果にすぎない。長期
的な目線にたったときに、結果は出なかったけど、そ
れはいい、結果が出たがこれはダメ、というのをはっ
きりしておかないといけない。そういう意味でKさん
の話はとてもよかった。


以前から僕はずっと、何がよくて、何がよくないかを
はっきりさせよう、ということを考えていた。でも、
「何がいい」というところまでは踏み込んで考えては
いなかった。でも、Kさんは今年に関していえば、自
分たちがやるべきことは「サイドバックがキーとなり
、攻撃は前の選手を追い越す」と掲げた。そしてそれ
を基準にいい悪いを判断している。そういう意味で僕
よりも一歩も二歩も先をいっていると思った。