UMOJA

赤坂ACTシアターにミュージカルをみにいってきた
。「UMOJA」。


南アフリカ発のミュージカルで、トッド・トワラとテ
ンビ・ニヤンデニという2人の女性が、南アフリカ
貧困にあえぐ若者たちを集めて始めたものだという。


「UMOJA」とは、UMOJA とはスワヒリ語でまとまりの心
を意味しており、ミュージカルの内容は、南アフリカ
の古代から現代までの音楽シーンを再現したものだっ
た。


音楽の内容も民族音楽からゴスペル、R&Dまで多岐にわ
たっており、また、すごい迫力でとても楽しかった。


これも一種の社会起業といえるのではないだろうか。
ただ、これが事業として継続していくようにしていく
仕掛けはもちろん必要だ。


マザーハウスの山口氏が講演の中でいっていたが、バ
ングラディッシュで援助のお金を使って、貧しい人が
財布を作って売っていたりするのだが、自分はそれを
買えなかった、と言っている。もちろん、それを買う
ことがその人を助けることにつながるのかもしれない
が、でも、結局はいらないものは買えないのだ。要は
付加価値がないものをどんなに作ったとしても、それ
が貧しい国の人々を変える仕掛けにはなりえないのだ



ヤマト運輸小倉昌男氏が福祉事業を行った際に書い
た「福祉を変える経営」にも同じようなことが書いて
あった。そこでは障害者がパン屋を事業として行うの
だが、おいしいパンじゃなければ結局意味がない、と
あったと思う。


そういう意味で、エンターテイメントとしてきちんと
付加価値を出しているUMOJAは一つの成功例といえるの
ではないだろうか。