ハウスウェディング

Sの結婚式で横浜に行ってきた。上司の人のスピーチ
がいずれもほどよく短くてとても上手だと感心した。


さて、そんなこんなで余興を披露してきた。自分でい
うのもなんだが、かなり成功したと思う。例えパクリ
でも、漫才はやっぱり受ける。過去の結婚式を考えて
も今回ほど笑いをとれたものはないかもしれない。意
外と漫才をやる人はいないものだが、これはけっこう
イケル。まぁ、いずれにしても喜んでもらえてよかっ
た。もう一個ネタは用意していたが、それは別の機会
で使おうっと。


会場は横浜のハウスウェディング会場だった。最近、
思うのだが、この手の結婚式場がホントに増えたと思
う。ここ最近の友人の結婚式はいずれもハウスウェデ
ィングだったこともあり、感動度合いが下がっている
ようにも思う。どこも似たりよったりなのだ。白を基
調として建物に、チャーチがあり、水がある庭で、料
理はジャパニーズフレンチみたいなんで、デザートビ
ュッフェで...。ゼクシィなんかをみても、どこも同
じように見えるからいったいみんな何で決めるのか、
というのが不思議にも思える。


結婚式場のトレンドをみると、結婚式場→ホテル→ハ
ウスウエディング、という流れだろう。もちろん、多
様化はしているが。昔は昔で、自分の親が結婚式場か
ら帰ってくると、毎回同じような料理の詰め合わせの
引き出物をもらってきたのを覚えている。そういうの
を考えれば、そうした決まりきった結婚式のスタイル
にハウスウェディングが持ち込まれたときはそれこそ
感動は大きかったと思う。でも、もはやそれもコモデ
ィティ化された感が大きい。


ハウスウェディングなんていうのは、まさに技術を伴
わないサービス事業といえる。つまり、模倣を防ぐこ
とが極めて難しいのだ。googleのような技術を伴うサ
ービス事業とは異なる。だから、あっという間に同じ
ようなスタイルが出てくるのもわかるのだ。DVDのネッ
ト宅配サービスなんかもこれに近い。本当だったら、
店舗を持っているTSUTAYAではできない、なんていうこ
とになればそれこそイノベーションとなったかもしれ
ないのだが、TSUTAYAは容易に追従してきた。むしろ、
今はシェア1位では!? アマゾンも同じといえる。で
も、アマゾンはE-コマースの分野では圧倒的な強さを
発揮している。単にネットで本を売るだけなら、既存
書店もマネできる。でも、アマゾンは先行したことも
あるが、その事業を徹底的に行った、という事実の方
が成功の要因としては大きいと思う。


そう考えると大切なのは、他社にマネはされても、同
軸の競争で絶対に負けない、ということなのかもしれ
ない。


ハウスウェディングに話をもどそう。そうなると、「
○○の料理は他とは全然違う」とか、「○○は従業員
の気配りがすごくいい」とかそういうところの勝負に
なっていくんだろうな、と思う。