あの人よりもマシ

飲みの席で、Tさんと話していたのだが、○○さんは
もっとこうしたらよくなるのに、ということを言った
のだが、「そんなんできないよ、そうは言っても他の
人よりはマシだよ。」ということだった。


「もっとこうしたほうがいい」というのにはagreeする
が、そんなんはあの人にはできない、と言い切ってし
まう。さらには、あの人よりはマシなんだからそれで
いい、と。


これで成長なんかできるのだろうか。


何も、パーフェクト人間になることを求めているわけ
ではない。さらには、別に技術者に向かって「あの人
は営業力が足りない」とかそういうことを言っている
わけでもない。ひらたく言えば、もうちょっと言い方
を変えるだけでチームはもっとよくなるのに、という
ようなことを言っているのにすぎない。別に劇的に変
わらなくとも日常でちょっと意識すれば変えられるこ
ともあるのだから、それだけでも変わったらいいんじ
ゃないだろうか。


それなのに、それすらも否定する。さらには、もっと
ダメな人を比較対象にあげて、その人よりはマシなん
だ、と言っている。


上を見ればキリがない。でも下を見てもキリがない。
ダメな人間との比較になんの意味があるんだろうか。
それは現状の肯定か自己満足しか生まれないだろう。


そういう思考の人といっしょにいても、それ以上、何
も話することがない、正直。


ダメな人間との比較に意味はない、僕はそう言い切っ
ていいんじゃないかと思う。