三つの糸

グロービスのあすか会議レポート(http://www.globis.jp/1010-4)
の中に面白い記事があった。元カネボウ化粧品の知識
賢治氏の話だ。


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これは産業再生機構の元社長であった斉藤惇(現・東
証券取引所代表取締役社長)さんに教わったことに
自分なりの考えを加えたものですが、「三つの糸」の
話を覚えておいていただきたい。ビジネスマンとして
仕事をしていれば誰にでも3回ぐらいチャンスが訪れる
ということ。しかし、そのときに志がなければ糸は見
えせん。また、そのときに準備ができていなければ怖
くて糸が掴めません。ですから皆さんにはぜひ、志や
準備を怠らないようにしていただきたいと願っていま
す。


お金や即物的なことばかり見ていると糸を見失ってし
まいがちですし、心の準備、あるいは体力や技術の準
備がなければ、怖くて糸は掴めません。決して謙遜で
はなく、何の変哲もない私のような人間が、いきなり
一万何千人という大企業の再生をやることになる、と
いう運命もあるわけです。ですからチャンスを信じて
頑張ってください。
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心が折れそうになったときに、この言葉を思い出すと
いいと思う。でも、同時に毎日でも心に刻みたい言葉
でもある。要は、「それだけの準備ができているのか
?」と自分に問いかけることだ。それが重要なんだと
思う。


いつかチャンスは来る、と信じることもそうだが、同
時にそのチャンスが来ても準備ができていなければ、
それこそ気付くことなんてないのかもしれない。それ
にも関わらず、「チャンスが来ない、チャンスが来な
い」というようなことだけは避けないといけない。


同時に、チャンスは待つだけではダメだ。自分が行動
して始めてそれが「チャンスだったんだ」と後付けで
認識できるようなものともいえる。