2年目の発表会

一昨日、2年目のSさんの発表会があった。入社して
1年たってこんなのことをやってきました、みたいな
のを発表する会だ。


他の2年目の発表は聞かなかったが、Sさんはそれな
りに自己アピールできていた内容だったと思う。その
発表に対して、まぁ、Iさんにしても、Fさんにして
も「引き続き頑張ってね」ぐらいのことしか言えない
だろう。


でも、Fさんがちらっとこんなことも言っていた。「
まぁ、今は引き続き、技術面のスキルを伸ばしていっ
てください。まぁ、そのうちビジネスがうんぬん言わ
れるようにはなるけど。」と言っていた。


これはこれでFさんの考えだから別にいいと思う。で
も、組織を変えようと思うのであればそれではよくな
いと思う。


Nさんは研究所の課題の一つとして、事業感覚のなさ
、をあげている。もし本当にそれを変えようと思うの
ならばこういうところから徹底しなければならない。
例えば、新人ともいえども、「お客様への付加価値は
?」とか、「それが事業にもたらすインパクトは?」
などという質問が必要になってくる。そこまで厳しく
はなくとも、少なくとも「こういうビジネスの視点が
欠けているね」というようなアドバイスをすることで
、早い時期からそうした点を意識させるようにしない
といけない。それをせずにある日突然、「ビジネスモ
デルを考えろ」なんて言ったところで、そうした事業
感覚なんか養われるわけはない。


それと、これをどれだけ徹底できるか、というのがも
う一つの重要な点だろう。例えば、こんな2年目の発
表の場で真ん中にいる人が一言、二言言ったところで
何も変わらないだろう。同じようなことをグループ長
が日常的に言っているか、ということになる。この場
はそれの確認の場であってもいい。


例えば、発表者にそういう視点が盛り込まれていなか
ったらその本人に質問することもそうだが、後で、グ
ループ長になぜあのような発表になったのか、を聞い
てもいい。それぐらい徹底して初めてカルチャーとし
ての土台ができてくるのだと思う。