フランスの少子化対策

フランスの少子化対策
フランス人のBenといっしょに焼肉を食べに行ってきた
。せっかくうまい焼肉屋に連れていったのだが、おい
しいとは言っていたが、どんだけそのうまさが伝わっ
たかはちょっと不明だ。むしろ会話に夢中になった。
前にもトルコ人のAliを炉端焼の店に連れていったのだ
が、そのときも会話に夢中になり、あまり、炉端焼に
感動はしなかった。まぁ、振り返ってみれば自分もそ
うだった気がする。海外にいたときに、「ここはうま
いレストランだ」と連れていってはもらうのだが、実
際は料理屋・雰囲気というよりも、会話を楽しんでい
たように思う。次はもっと安い店でもいいかも。


そこでBenにフランスでの少子化対策を聞いてみた。
日本では、フランスでの出生率が2以上に上昇したこと
を踏まえ、フランスを見習えみたいな論調がよくニュ
ースのなかでなされる。でも、実際のところはどうな
のか。


Benが言うには、政府が何か特別なことをしているわけ
じゃない、という。では、出生率はなぜ上がっている
か。それは移民がたくさん子どもを産んでいるからだ
という。移民により人工が増え、その移民が子どもを
産むからであり、純粋なフランス人の出生率はそれほ
ど高くないのでは、というのがBenの主張だ。


そのときはうーん、そういうものか、とも思ったが、
その後ちょっと調べてみると、そういうわけではない
というのがわかった。以下が参考となるレポートだ。


http://www.rieti.go.jp/users/shiraishi-shigeaki/serial/001.html


これを読むと、政策もそうだが、子どもを育てる、と
いう理念が人々の中に広がっている様子が伝わる。政
策だけとってみても、保育園の無料化や子どもが20
歳になるまでの家族手当などがある。また、日本のよ
うにそれらが婚姻の有無に左右されない点などもある



日本でも衆院選を控え、各党、少子化対策の政策をあ
げているが、このレポートで筆者が述べるよう、本質
的に必要なことは子どもを産むことではなく、むしろ
暮らし易い国を作るということにつきるのだと思う。