ビジョンを作る

昨日、H事業について少し書いたが、例えば家電にして
もなんにしてもいかに語れるビジョンを作れるか、と
いうことが大切だ。


うちは、快適事業を目指します、なんていうのはビジ
ョンでも何でもない。お客様主義です、なんていうの
もビジョンではない。


大切なのは、「あ〜本当にそうなりそうだなぁ、そう
なったら楽しそうだなぁ、やってみたいなぁ」といか
に人に思ってもらえるか、それだけだと思う。それが
ないものはただのスローガンでしかない。


やっぱり、ライフネットの出口氏が生命保険入門の中
で書いていたような内容がビジョンだと僕は思う。生
保険業界の危機、をつらつらと書き、その悲観的な
未来を書いたあとで、でも、こうしたらいいというも
のが明確に描かれていた。まったくの素人の僕でさえ
も、生命保険業界ってあーこんなふうになるんだろう
なぁ、と思った。しかも、生命保険の辿る道は決して
これまでと同じものではないけれど、進み方はいかよ
うにもあるということを示している。


では、自分たちの業界を考えてみよう。たしかに、ド
メスティックな事業で、日本の人口減少を考えれば、
明るい未来など描きようがない。でも、そうした中で
も取りうる手段っていうものはあるはずだ。しかも、
いろいろな道がある。生命保険のセールスレディにし
ても出口氏は負の遺産とはせず、こういう生きる道が
あるということを示していた。それなんかは自分たち
も参考になると思う。でも、根本的にそれを見直すベ
ースとなるのはお客様の側に立つということだろう。
お客様の側にたったときに非効率となっている部分が
多々あるはずだ。それを企業の論理で過去のやり方を
押し付けているにすぎないと思う。もっともっと考え
ないといけない。