世の中がどうなるか

ある分野のビジネスを手がけようと思うのであれば、
その分野の世の中の流れというのを敏感に感じとれな
ければならない。刻々と状況は変わるわけだから、1
年ごとぐらいにどういう方向に進んでいるかを見直す
必要がある。それと同時に自社がそれに合っているの
か、追いつけていないのか、そういった評価が必要だ



H事業の分野にしても、かねてからやっていかないとい
けない、と言いつつも何もできていないのが現状だろ
う。ただ、他社が先行しているからといってどこも成
功していない、というのもまた事実だ。


まず一言でH事業といってもそれは広すぎる。いったい
どういうビジネスモデルの形があり、どこで自社が強
みを発揮できるかを考えていかないといけない。他社
1社だけをベンチマークとしてあげてこんなことやっ
ています、といったところで意味はないだろう。


そうした俯瞰図のなかで自社が何をやるかを考えてい
かないといけない。せめて、こういうルートはやらな
いという意思決定をするだけでもいい。そうすると考
える範囲が狭くなるからよりやり易くなる。


例えば、サービスにしても一般家庭なのか、専門家な
のか、それ自体でプロフィットをあげるのか、それと
も別のプロフィットモデルがあるのか、どこかとコラ
ボをするのか、サービスで儲けるのか、センサで儲け
るのか、ハードでも儲けるのか、やりかたはいかよう
にもあるわけだ。


僕自身、一つのキーとなると思っているのは、認識の
ギャップがどこで生まれるかという点だろう。イノベ
ーターの人たちがいったい何に弾かれてそれを使って
いるのか、そして現在の非カスタマーは何がハードル
でそれをつかっていないのか、というような点だろう
。使い勝手が煩雑だというのならば、機能は同じであ
っても徹底的にそこにフォーカスするというのも一つ
の手段だと思う。あとは、インフラの速度と普及度が
上がることで、サービスの普及率は上がるのか、とい
うのも一つ考えてみるべき切り口だろう。一方で、世
の中の流れとして、複数企業でグローバルスタンダー
ドを作っていこうというのであればそれに乗り遅れる
べきではない。でも、それをやるのであれば、それが
本当に価値があると信じれないことにはやっぱりのっ
かっていくのは難しいように思える。