DNAによる発言の違い

マスプロダクションの世界というものは、どこかが特
徴ある機能をのせると、あっという間にキャッチアッ
プされる。


携帯電話へのカメラ搭載は今や当たり前、音声認識
んかも各社が追随した。そして、iPhoneにしても、ヒ
ットするやいなや、スマートケータイが世の中に続々
と出てくるようになる。


冷蔵庫なかも、急速冷凍機能、チルド、製氷、なんか
どこかに新機能がつけば他社もそれに追随する。エア
コンのお掃除機能とかもそうだろう。


そういう世界というのは、他社からいいものが出てく
ると、「早く○○社よりもよい□□機能を搭載せよ!
」みたいな指示が出てくるのだと思う。そこでいかに
パテントを回避しながら、いかに技術で差を出すか、
みたいなのがエンジニアの勝負となってくる。同じ競
争の軸(レッドオーシャン)で戦う、というのはこうい
うことなんだろう。


一方でうちは長年そういう戦いの場とは一線を画して
きた。つまり、ニッチのところで勝負しようとすると
、他社がやっていれば、もはやそれは入る余地がない
ことを示す。そうなると、他社と同じようなことを提
案しても、「○○社がもうやってるんでしょ。」とい
うような発言になる。だから、ポテンシャルのある技
術で今後市場が伸びることが予想されても、あまり、
共感を得ることができない。


そこが企業DNAの違いなんじゃないだろうか。これ
は中にいるだけだとなかなかわからないが、たぶん、
そういうもんだと思う。


でも、それが少し変わってきているように思う。Rの
テーマなんていうのは、もろに他社と同じようなもの
を作っている。でも、そこに対する突っ込みが驚くほ
どない。たぶん、以前であれば、もっとそこに突っ込
みが入ったんだと思う。他社と何が違うか、どう差別
化していくのか。


そういう意味で測ると、DNA、つまり、オリジナリ
ティで勝負する力っていうのは弱ってきている、とい
えるのかもしれない。