なんで「いい!」と思うか

「これいい!」と思ったときの判断基準っていうのが
まぁ、結局は価値観なんだと思う。自分の中のそれを
ちょっと紐説いてみた。


展示会のときに見たある機器はすごくいいなぁ、と思
ったのだが、それを考えてみると、次の事実があった
からだと思う。


(1) 既存の方法は痛みor手間がかかる = Customer
(2) ポテンシャルユーザがたくさんいる = Business
(3) 機所がある = Technology


自分で書いててなるほど、と思った。


そして、過去のヒット商品を紐解いてみると、同じよ
うなことがいえることがわかった。


商品Pにしても、商品Jにしても、下記のようなポイ
ントがあったといえる。


(1) 効果がある = Technology
(2) 万人に訴求可能 = Business
(3) 今までにないベネフィット = Customer
(4) マーケティング力を最大限活用


一方で、今度はそれらが失速した理由を考えてみた。
結局、それは弱みになるのだが、それは強みの裏返し
ということだろう。


つまり、万人に訴求できる、ということは代替品の多
さもそれだけ多くなるということだ。単純に競合品
とのスペックを比べればいいという分野ではないから
そこが競争を複雑にさせている。


それと、「今までにない」というところが強みだとす
ると、時間が立つにつれて、それは自ずとうすれてい
く。つまり、「飽き」がやってくるのだ。「飽き」に
勝つというのは非常に難しい。それを使って何かでき
るようなことをやりつづけなければならない。ゲーム
業界というのがまさにそれだろう。あるいはエンタメ
業界だ。そうでないのならば、飽きとは無縁の戦略を
とれるようにしていかないといけない。それが、必需
品化みたいなことなんだと思う。


いずれにしても難しいがそこを考えていかないと、せ
っかくいいものが出てきても同じことの繰返しになっ
てしまう。