リーダーの教科書

元ジョンソンアンドジョンソン社長の新将命氏の著書
「伝説の外資トップが説く リーダーの教科書」を読
んだ。これが素晴らしい。この1冊でリーダーシップ
に関する本は十分といえる。


その中でも気に入った内容が以下の通りだ。


○「結果」を問うほど「プロセス」を評価
たしかにその通り。結果の重要性を問えば問うほどそ
れだけになってしまうことが往々にしてある。でも、
そうなってしまうと結局、目先の結果しか残らない。
大切なのはプロセスが正しいかどうかだ。そこを見る
からこそ結果が出なくても我慢できるし、結果が出て
いても危機感を感じることができるのだと思う。


○ うまくいかないことのほうが多い
たしかに、うまくいかないことがあると人間落ち込む
。それに何でもうまくいこうとすると返って空回りに
なる。そうではなく、うまくいかないことのほうがむ
しろ多いと認識することでチャレンジし、失敗するこ
ともできるのだと思う。そしてそれは、得意淡然失意
泰然という言葉を表すことでもあるような気がする。


○ マイウェイ
自分にとっての「マイウェイ」が何かがわかるために
は、やはり若い時代から複数の仕事を経験して、これ
は自分にぴったりモードだ、というものを発見してい
くしかない、という。目安は3年、そして結果が出な
ければそこにはなんらかしらの理由。
こう考えると、もっと自分は経験をしないといけない
し、目安の3年はすぎた。やはり今がタイムリミット
だとひしひしと感じる。ここで自分を変えないことに
はもう変えられなくなると思う。


○ 多長根の原則
何よりも気に入ったのが、この多長根の原則だ。でき
るだけ多角的な、そして長期的な視点で、ものごとの
根本を考える、というものだ。自分が迷ったときには
常にこれを意識することを心がけたい。どれだけ多様
な視点で考えられるか、どれだけ長期的に考えている
か、そしてそれは本質なのか。考え込めば込むほど、
ものごとの集中すれば集中するほど、周りは見えなく
なってくる。そのときにふと、視点を客観的にもどす
キーとなる言葉だと思う。多長根の原則、これは今後
もずっと大切にしていきたい言葉だ。