組織がよくなっていく感覚

組織がよくなっていく感覚ってどうだろう。Sさんがグ
ループ長だったときにはそれをちょっと感じることが
できた。今はそうではない。


Nさんは前の部署にいたときにこういう感覚を持ってい
たという。それに対して僕は、外部環境の影響も大き
いのでは、ということを言った。つまり、GDPに比例し
て売上げが伸びている組織においては、さもその組織
自体がよくなっているように感じているのでは、とい
うことだ。


でも、話を聞いていてそうではないということがわか
った。


たぶん、そのときの組織はお互いの距離が近く、さら
には余裕があったのだろう。つまりは、互い仕事が関
係し合っているから、互いが相談にのることができる
し、助け合うことができう。また、誰かが困っていれ
ばそれをどうにかしようとする余裕があったのだとい
う。そういうのが組織の一体感なんだろう。


確かにKさんは専門性という意味ではその能力に疑問は
あった。ただし、組織の長としての振る舞いは正しか
ったようの思う。


こういうのは景気の良し悪しの問題とはまた別次元の
ようなことだと思う。そういうところに身をおけば、
必ずしも成果は見えなくても、将来はよくなる、とい
う希望は持てそうな気がする。