パテントプロジェクト

とある商品のパテントプロジェクトに行ってきた。昨
年の秋にアイデア出しのようなことをやったのだが、
それ以降の集まりだ。


まぁ、案の定というか、何も進んでいない。そもそも
会議になって初めて考え出したところで何ら案なんか
は出てくるわけがない。会議以外の場でどれだけそれ
を考えたか、という結果が会議には現れる。会議は決
める場であり、そっから何か出てくるわけではない。


そもそも事業部門の当事者意識のなさがどうしようも
ない。本来であれば自分たちの事業を守るために特許
を出すのだが、そういう意識がはなはだ低い。知財
に言われてやらされている、というスタンスだ。


どうったらこういう風土を変えられるだろうか?やっ
ぱり、特許についての意識を向上させるしかない。で
も、ただ単に、「特許出せ、特許出せ」と叫んでみた
ところでたいした効果は上がらないだろう。もちろん
、多少件数は増えるかもしれないが、それは目的では
ない。本来の目的は事業を通して顧客価値を高めるこ
とだ。特許はあくまでそのための一ツールでしかない



やっぱり、その意識を高める一つの手段は、いい特許
の出し方、悪い特許の出し方、というのを周知するべ
きだろう。そして、現在やっているプロジェクトが、
いい特許の出し方に入っているか、悪い特許の出し方
に入っているのかを常にウォッチするようにしたらい
い。


例えば、次のような軸で区切ればいい。
(1) 特許うまくいった、技術も成功 → 事業成功
(2) 特許うまくいった、技術は失敗 → 特許を生かす
(3) 特許ダメ、技術は成功 → ダメな例
(4) 特許ダメ、技術もダメ → テコ入れ必要


一番探したいのは、やっぱり技術は成功したけど、特
許はダメだった、という事例だろう。探せばいっぱい
あるように思うのだが。親会社の大事業なんかそれに
入るんじゃないのかな。