昇任に必要なこと

Tさんが課長に昇任するための研修を昨年、受けたらし
い。そのときにまぁ、企画提案みたいなものをするら
しいのだが、その資料を見せてくれた。


今後数年間のロードマップみたいなのを書いた資料な
のだが、「これやるんですか?」と聞いてみたところ
、「これは、企画としての資料だから実際にはやらな
いよ。」との返事だった。


昇任のためにやることっていうのが、実際にやること
はない体裁を整えた企画資料を作るっていうことらし
い。


いったいそれに何の意味があるのだろうか。


そもそも昇任というまぁサラリーマンの一大イベント
において、そういうことをやるっていうことは、それ
が重要ですよ、ということを刷り込むことになる。


その結果生まれるのがロードマップ依存体質だろう。


毎年、毎年、できもしないこと、やりもしないことを
ロードマップに書いただけで満足することになる。自
分では考えようとせずに部下に10年プランを考えろ、
と言い、自分はそれにコメントするだけとなる。


ロードマップ上は、毎年、50億、100億、200億、と成
長の絵が描いてある。でも、実際起きていることは何
なのか?シュリンク以外の何ものでもないだろう。っ
てことは、数年前に同じように書いたロードマップは
間違いだっていうことだろう。


でも、それをレビューもせずに、凝りもせず毎年、「
ロードマップ、ロードマップ」言っている。


そもそも昇任にロードマップが必要であるならば、自
ずとそれを重要視してしまうことは仕方がない。でも
、せめてそれに対するコミットメントを求めるように
しなければ、それこそただのお絵かきがはびこるだけ
だ。