ユビキタスとは...2
この前、ユビキタスについて書いたときに、ユビキタ
スとは未来の予測に基づいたコントロールである、と
いうようなことを書いた。ちなみに、ユビキタスとい
う表現はここでは極めて不適切なのだが、まぁ、仕方
がない。
ただ、この前考えていたことは、時間というところに
のみ焦点を当てていたが、そもそもユビキタスには、
時間と空間、という2つの概念が存在すると思う。
時間、というのは前にも述べたことだが、もっと抽象
化すると「予測の最適化」ということになる。今でき
ている、とういのは「トイレを立ったら流す」、「部
屋を出ていって数分後に電気が消える」、といったこ
とだろう。では、ここから具体的なアプリケーション
を考えるにはどうしたらいいだろうか。それは、「日
常行動の例えば5分後の予測ができたらどんないいこ
とがあるだろう」もしくは「1時間後の予測ができた
らどんないいことがあるだろう」そういう質問を投げ
かけるところからブレストへ持っていったらいいと思
う。
次に空間だ。これは抽象化すると「状態の最適化」に
なる。例えば、「人のいるところにだけエアコンの風
を送る」とか「テレビの前に人がいなかったら映像を
消して省エネ化」みたいな感じだろう。
では、これの次は何だろう。例えば、今できているも
のとしては「人がいるかどうか」これはわかる。では
、その次として、「性差がわかったらどんないいこと
があるか」、「体格がわかったら」、「年齢がわかっ
たら」と少し具体的になっていく。その次にくるのが
、「個人がわかったらどうなるか」ということだろう
。
これなんかは、ITの世界がメタファーとして考えられ
ると思う。その昔、データマイニングが叫ばれていた
頃、セグメントマーケティング(!?)みたいなのが言わ
れていたと思う。例えば、「若い+男性」にはみんな同
じダイレクトメールを送る、みたいな。そのうちこれ
が個人が認証されるようになってくると、その個人の
履歴に基づいてお勧め情報がwebに表示されてきた。さ
らには、その個人の履歴と他人の履歴からお勧め情報
の提示までされている。これを考えると、ITの世界で
は継続した技術の発達とベネフィットというのがシン
クロしているように思えるわけだ。
さて、そういうふうにしてブレストをしていけば、う
まくベネフィットを伴った何らかのアプリケーション
が出てきそうな気がするのだが。