パナソニックのビジネス

パナソニックのビジネス
今日の日経の一面に載っていた記事。

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パナソニックと住友化、次世代薄型テレビの有機EL
を量産
パナソニック住友化学は薄型テレビ用の次世代パネ
ルで本命とされる有機EL(エレクトロ・ルミネッセ
ンス)事業で提携する。2010年度メドに世界初となる
40型以上の大型パネルを共同開発・生産し、15年まで
に同サイズで消費電力を現在のプラズマテレビの10分
の1程度に低減することを目指す。在来の薄型テレビの
価格下落が続く中、画面の薄さや明るさ、低消費電力
といった強みを持つ有機ELでテレビ事業の収益回復
を狙う。

住友化学の英子会社は低コストでパネルを大型化でき
る「高分子型有機EL」と呼ぶ独自技術を持つ。パナ
ソニック住友化学と研究から生産まで広範囲に手を
組むことで、開発費負担の軽減と早期の実用化をめざ
す。

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これがパナソニックのビジネスということだろう。テ
レビというカテゴリーにおいて絶対にどこにも負けな
い、という考え方だ。それこそ、テレビを守るために
そのための技術がないのであれば買ってきてでもやら
ないといけない、という発想だ。


プラズマディスプレイへの大胆な投資、そして、液晶
が大型ディスプレイ分野にも進出してくると、今度は
液晶の工場も建てようとした。今回の不況によりその
投資額は総投資額を3000億円から2350億円に縮小した
ようだが。


そして今回の有機ELの技術提携だ。有機EL分野に関し
て言えば、SONYが世界発の有機ELテレビを既に発売し
ているが、パナソニックが後追いであっても圧倒的な
資金力とモノづくり力、そして営業力で市場を支配し
ようとする構図はこれまでと同じということだろうか



テレビという分野を考えてみると、技術的に付加価値
が出せる、世界市場がある(規模の経済が成り立つ)、
これがパナソニックのやるべきビジネスというふうに
思える。逆にいうと、技術的付加価値が出なければど
んどんそれが出せる分野へとシフトしていくのだろう