How Room Designs Affect Your Work and Mood
Scientific Americanに載っていた記事。
「How Room Designs Affect Your Work and Mood」
目新しい具体例が載っていたわけではないのだが、そ
れでも建築と脳という切り口は面白かった。
具体的にのっていた空間の人への作用としては、「天
井の高さ」「緑化」「自然が見える」「光」などがあ
る。
例えば、こういう切り口でいくと今まで"デザイン"と
いうキーワードでしか説明がつかなかったものが説明
できるようになるのだろう。そのエビデンスのベース
となるのが脳の反応ということになる。そういう意味
でも、建築業界における脳の可視化の利用の仕方なん
ていうのも一つの研究トピックになるような気がする
。
それと、具体的なお客さんに言及していたのがよかっ
た。ここでは痴呆への対処を一つの事例としてあげて
おり、また具体的に実現されているものとしては、病
院や教育機関などの空間の考え方をあげていた。いず
れそれが一般住宅にも適用されていくだろう、という
ものだ。
そうしたベネフィットにおいて一番僕た大切だと思う
のは、やっぱり知覚価値のような気がする。どんなに
「脳のエビデンスをとったからこれは効果があります
。」と言ったところで、お客様がそれを感じてくれな
かったらやっぱり価値にはならないのだ。そういう意
味で判断の一つとしてもったらいいな、と思うのが、
「あっ、ちがう」という感覚だ。要は光にしろ、イン
タラクティブなインターフェイスにしろ、「あっ、ち
がう」と感じてもらえるかどうかが一つの分かれ目に
なるのだと思う。そういう観点でニーズを探っていけ
ばいいものにであるのではないだろうか。