MBAで海外を知る

MBAに行くことのメリットの一つとしてよく言われるの
が人脈だ。「授業自体は本で読めば理解することはで
きないことはない。でも、人脈はそこにいかなければ
得られないものだ。」とか「教える内容はどの学校で
も大差はない。そこでできる人脈の違いが学校の違い
。」なんてことはよく耳にする。


まぁ、たしかにそうだろうと思う。


もう少し別の観点でいうと、僕は視点の広がりという
のが大きなメリットとしてあげられると思っている。
海外のMBAにいくことで、多様性の中に身をおくことが
できる。その中で、自分とは異なるバックグランドを
もった人たちが、何をチャンスと感じるのか、また何
に着目しているのか、また同じものを見たときの感じ
方はどう違うのか、など、おそらく自分とはまったく
異なる視点に触れることができると思う。


社内でどんなに議論をしたところ、所詮、同じ社内で
何十年も仕事した人間が集まれば、視点の広がりは限
られたものになるだろう。まったく違う価値観に触れ
ることで、それはきっと自分たちの可能性を広げるこ
とにつながっていくと考えている。


またそうした海外の企業に対して、自分たちの会社、
またひいては日本の企業の何が強みになっていて、何
が弱みになっているのか、というのを明らかにできた
らいいと思う。一般的に言われているようなことが、
本当に真実なのかどうかなど。その結果、自分たちの
優位と思われる部分が確認できれば、それはそれで大
きな自身になるのではないかと思う。


今後、本当にグローバルに戦っていくのであれば、異
なる背景をもったお客様を理解することはもっとも重
要だが、それと同時にコンペティターやアライアンス
先がどういう視点で何を考えているのか、というのも
より重要になってくる。単純に日本企業との競争だけ
を意識してもそれは日本市場というone of themの中
の視点でしかない。グローバルに事業を伸ばすには、
こういった認識力を高めていかないといけないだろう