客観的に見るために

もうちょっとブルーオーシャン戦略について突っ込ん
で話をしたかったのだが、なかなかそういうわけにも
いかなかった。


それでも、こうしたお時間をとっていただいただけで
も本当に感謝だ。


お互いの本を読み比べたのだが、やっぱりNさんはブル
ーオーシャン戦略をどう推進するか、僕はブルーオー
シャン戦略をどう生み出すか、というところに焦点を
当てていた。


僕がそこに焦点をあてて事例をまとめたのはやっぱり
コンセプトを生み出したい、というのもあるのだが、
コンセプトを客観的に判断できるようになりたい、と
いう僕の思いがあるのだと思う。


Nさんとの話にも出てきたのだが、結局今のR&D体制
は、そのコンセプトにポテンシャルがあるかどうかで
はなく、その人にポテンシャルがあるかどうかだけで
判断されている。だからまったく同じことをであって
も言う人が異なれば評価が全然変わるのだ。もちろん
、それ自体を否定はしないが、でも、結局それでは、
本当に何がいいのか、何が重要なのか、ということを
考えられなくなってしまう。それに、レッテルを貼ら
れてしまった人が挽回するチャンスというものがなく
なってしまう。


やっぱり僕はそうではなく客観的にコンセプトを見る
必要性があると思う。それがないから、結局いつまで
たってもR&D生産性(テーマの成功率)はあがらないのだ
と思う。


そうして客観的な視点を養う手段としては、やっぱり
今回まとめたように、他事例をベースに帰納的に積み
上げたものから、見出していかないといけないと思う
。ビジネスのフレームワークなんていうのは「ブルー
オーシャン戦略」も含めてアプローチはみんなそうで
す。もちろん、切り口の出し方も分類の仕方も主観に
左右されるが。


そういう意味では、また別の機会でNさんとブラッシュ
アップできたらと思う。例えば、一つ一つの事例を取
り上げて、「これはブルーオーシャンだね」とか「こ
れは成長市場に進出しただけじゃない」とかそういう
ディスカッションができたらなぁ、と思う。


まぁ、こういう気付きもNさんがお時間をとってくれた
からこそえられたものだ。多謝。


「社長が言うから○○は正しい」「○○さんが言って
たので大丈夫」


ではなく、モノゴトを本質的に、それこそ幸之助さん
が言われるように、素直な心でみる第一歩だと思う。