市場を切り口にした戦略2

ブルーオーシャン戦略についての切り口を考えていた
のだが、どうにもすっきりした解が見つからなかった
。それは何かというと、例えば、T&Gの「ハウスウ
ェディング」とサウスウエスト航空は違う、というも
の、そしてさらに任天堂の「Wii」もまた違うという
とだ。それをどう説明したらよいかがわからなかった
のだが、次のようなことじゃないのかな、ということ
に気付いた。


T&Gの例というのは、狭義のブルーオーシャンとい
える。つまりは、ハウスウェディングというコンセプ
ト自体は新しい価値であっても、だからといって、結
婚する人or結婚式自体が増えるわけではない。要は、
新しい価値の軸は生み出すが、市場自体が拡大するわ
けではない。その他の例でいえば、ライフネット生命
なんかもこのカテゴリーに入るのではないだろうか。
ブルーオーシャンではあるが、かといって保険の加入
者が増えるわけではない。あくまで生命保険という巨
大市場の中でのブルーオーシャンなのだ。


一方、サウスウエスト航空は、これは広義のブルーオ
ーシャンといえる。そしてこれは代用・代替市場を対
象にしている。他の航空会社を競合とみなすのではな
く、「車の移動」を競合とみなすことで、ブルーオー
シャンを切り開いた。代用とは、同じ機能を別の手段
で実現すること、代替とは、同じ目的を別の機能で実
現させることだ。フォード自動車が馬車を車に置き換
えた事例、タタモーターズがインドのオートバイを車
に置き換えるというのもここにあてはまると思う。


さて、では任天堂wiiだ。これは、何かを代用した、
代替した、というのを言えない。まったく新しい価値
を提示した例といえる。その背景にあるのは、膨大な
ノンカスタマーの存在だろう。そこをつきつめていっ
たときにでてくるかもしれないものだ。NTTドコモ
iモードSONYウォークマン、P&Gのファブリー
ズなんかがこれにあたると思う。バリュー自体はわか
るのだが、それがいくらでどのくらい売れるかという
のは出してみないとわからないといえる。ウォークマ
ンなんかがそういう例だといえる「外で音楽を聴く何
か」を置き換えたわけではないのだ。


こんなふうにブルーオーシャン戦略とは、僕の中で、
3つの切り口で分けられるのではないkと考えている
わけだ。