市場を切り口にした戦略

来週、Nさんとプチ勉強会をするのだが、その材料が「
日本のブルーオーシャン戦略」だ。というわけで、もう
一度「ブルーオーシャン戦略」から読み直すことにした
。そして、ブルーオーシャンも含めて戦略を市場という
切り口で捉えると次のようになるのではないかと思った



(1) 既存市場内の競争(レッドオーシャン)
(2) 市場の再定義(ブルーオーシャン)
(3) 他市場(新市場)への進出
(4) 新市場の創出


本当は2x2で分けたかったのだが、うまく分けられ
ていない。さて1つずつ説明していこう。


(1) 既存市場内の競争(レッドオーシャン)
いわゆる競争戦略をベースにした戦略だ。ここでは必
ずCompetitorという概念が入ってくる。他社とどう差
別化するか、というのが至上命題となる。3Cのフレー
ムワークを用いるならここだろう。


(2) 市場の再定義(ブルーオーシャン)
いわゆるブルーオーシャン戦略だ。例えば、ワイン市
場と捉えるのではなく、アルコール市場と捉えたり、
することだ。非ユーザの存在、それと、何を代替する
のか、というのがキーになる。その代替するものが、
その既存市場のものとは違うということだろう。
サウスウエスト航空 車→飛行機
フォード 馬車→車
シルクドゥソレイユ 演劇→サーカス
タタ オートバイ→車
ここについてはまたちょっと考えを整理してから書こ
うと思う。


(3) 他市場(新市場)への進出
これは自社の強みを生かすことで、他市場のことをも
っとうまくできそうな場合に行う戦略だ。富士フィル
ムによる化粧品事業参入、ブラザー工業のミシンから
ワープロへの参入、ホンダの農機具への参入、なんか
がこれにあたるだろう。この特徴といのは、その他市
場というものが既に存在しているというところにある



(4) 新市場の創出
これは発明に近いところがあると思う。代替するもの
がかなり不明瞭だが、なんかよさそうだ、という場合
がこれにあたる。セグウェイなんかがそうではないだ
ろうか。結局、何を代替するのかは明確ではないだろ
うが非常に画期的なのはよくわかる。自社のK事業なん
かも僕はこれにあたると思っている。




今まで僕自身、ドラッカー氏の考えに捉われて、「顧
客の仕事の代替」ということばかりを考えていた。も
ちろん、それは基本にあるのだが、その「代替」も戦
略の違いによってそのあり方は大きく変わるというこ
とだ。さらにいえば、発明に近いものは、必ずしもこ
の「代替」の考え方だけでは説明がつかないと思う。


プチ勉強会までにもう少し考えを整理しよう。