技術がない会社

方針としては3つあった。さて、それはおいといて、
技術のプラットフォームを見直していくというこだ。
Nさんがそれに向けて頑張っている。まぁ、他社のベン
チーマークなどを行い与えられたテーマに従って方向
性を決めていくというものだ。


でも、決定的に欠けているものがある。それは自社の
強みだ。強みが何か。まずはここを徹底的に掘り下げ
ないといけない。


そうは言いつつも僕の答えは「強みがない」だ。これ
は英国に行った際に痛感した。事前に、どういう分野
の技術に興味があるかアンケートがあったのだが、そ
のときに改めて考えて、他者に対して「これをやって
いる!」という技術がないことに気付いた。「これが
強みだ!」といえるものがないのだ。言ってしまえば
、どの技術も他社がちょっと頑張ればできそうなもの
だといえる。


じゃー技術がないうちの成功事例を紐解いたときに何
がそのコアの要因だったか。それはコンセプトであり
、アイデアだろう。決して世の中の時流に乗らないと
ころのアイデアに他社よりいち早く気付くことができ
たというだけだ。そういうテーマがほとんどではない
だろうか。どのテーマも独創的だ。そして他社と競争
しているわけではないのだ。でも、一方で、それが成
功したときに他社参入を防ぐ障壁がないというのも事
実である。特許でどれだけ守れるかというところにか
かってくると思うが。


そう考えると、自社の強みがどこにあるかといえば、
技術というよりも、「ボトムアップからのアイデア
にあるといえる。でも、現状としてその強みは弱みに
変わりつつあるし、またその強み自体もどんどんそが
れていっている。ボトムから発信するパワーが明らか
に弱っているし、そこを強化しようという動きもない



この部分でリバイバルしようとしたときに参考になる
のは3M社であったり、ローム社ではないだろうか。
ローム社なんかはローテクであっても高収益なお手本
のような会社である。これらの会社からヒントを得る
意味はあると思う。


一方で本当に技術というものを考えたとき。早期に収
益につながるような技術、とは言うもののそんなもの
は一朝一夕でできるものではない。それこそ長年かけ
たコミットメントがあり、初めて花開くものである。
それこそ、シャープなんかは液晶テレビがこれだけ売
れるとは必ずしも予測はできなかったはずだ。でも、
液晶という技術にコミットしたからこそ、あの成功が
あったことを忘れてはならない。


そうすると見直すべきところはこういうところなので
はないだろうか。たんに商品を出したら次は何してい
いかわかりません、という技術でなく、技術自体が深
いものにコミットしていかないと将来はない。


その前に直近の将来がもっと危なそうだが。