Oさんのテーマ

この前、NさんとOさんと飲みにいったときに、Nさんは
Oさんのテーマの持ってき方についてアドバイスをされ
ていた。


「例え結果が出ていなくても、そんなものは話のもっ
ていきかたで何とでもなる。結局、見られているのは
、その程度で簡単にあきらめるのか、それともそうい
う状況でもどうにかしようとするか、という姿勢であ
って、その中身は問われていないんだ。そんな簡単に
あきらめるような姿勢は反対だ。」と。


確かにそれはもっともな話だと思う。でも、それが本
質的かどうかと問われればやっぱり本質的ではない。
本質的に筋が悪いのであればそれはやっぱりやめさせ
ないといけない。その中でもがき続けるのも大切な経
験といえばそうかもしれないが、やっぱり、成功への
仮説があって初めてテーマというものは成り立つと思
う。一生懸命頑張って、困難を乗越えた結果出てくる
ものがこれかぁ、というのであればやっぱりそれは方
向性を変えてあげないといけないと思う。


という意味で、Oさんのテーマの本質的な部分を考えて
みた。僕は根本的な問題は2つあると思っている。


1つめが技術の不確実性、2つ目が顧客価値だ。技術の
不確実性についても、2段階ある。まずは○○で本当に
△△が起きるかという部分。それと、仮に△△ができ
たとしてそれが本当に顧客価値である□□につながる
か、という点だ。顧客価値についていえば、これは、
やっぱり、何を代替するのかが非常に曖昧という点だ
。曖昧に定義すれば市場を大きく捉えることができる
かもしれないが、同時に競合品もそれだけ存在するこ
とになるのだ。


では、どうしたらいいのか。それを考えないとただの
人のテーマ批判だ。


これについては、TBCで考えるといいと思う。まずは
Technologyだ。これは、現状考えているほどの効果は
ないが、でも、確実に○○の効果はある、というレベ
ルを作ることだ。これは具体的な技術ハードルとなる
。解決すべき課題だ。次がCustomer。これは、かなり
ニッチではあるが、△△の人にとってはその程度の効
果ではあっても必要だ、といえるかどうかだ。そうい
う視点でお客さんを見つけることが求められる。そし
てbusiness。これは、Cの課題が本当に解決できるの
であれば自ずと然るべきルートでビジネスになる。


そう考えるとまずやるべきは、Customerを見つけられ
るかどうか、そして、そのCustomerを満足させるだけ
の技術的ハードルを乗越えられるかどうか、というの
が重要になってくる。


いかがでしょうか、Oさん。