それでもやる

昨日のエントリーの中でプラットフォームを定めるべ
き条件を記載した。そういうものが出来てくると、各
人はその条件を前提条件でテーマを探すことができる
ようになる。また、それにそって出てきたアイデア
切り分けていくと、フォーカスする分野とそうでない
分野とが出てくる。それに対して資金配分がなされて
いくのだ。こうやっていくと、何が目指すべきもので
あり、それに対して何を(いくら)どのように投資して
いるのか、ということが見えるようになってくる。


そうして予算の見える化もしたらいいと思う。結局、
やりたいやりたいと言っているときに、予算削減が言
い渡されると成果が出ないのを予算のせいにしてしま
う。そんな言い訳をさせて成果が出ないくらならば、
どういう基準で予算のつけ方がなされているかを明示
してしまえばよい。


一方で、予算がたくさんあろうがなかろうが、どうし
てもそれをやりたい、という人はいる。そういう人は
そういう人でやればいいと思う。大切なのは、予算が
あまりつかない、というのを前提とした上でそれでも
やりたいと言えるかどうかだ。予算がないならないな
りの工夫をしないといけないし、そういう大変な思い
をしてまでやりたい、というのはテーマ着手の十分条
件と私は言えると思う。以前、DOWAの吉川廣和氏の「
壁を壊す」の中に事業継続の判断条件が出ていた。そ
れは、「?市場があるかor成長するか、?自社の強み
を生かせるか、?社員のやる気があるか」というもの
だ。まさにこれは「社員のやる気があるか」というも
のを問うものだと思う。こういうことをすれば、「と
りあえずやることないからこれでもやってみようか」
というようなテーマが減ると思う。中途半端な気持ち
でテーマアップはできなくなると思う。それはそれで
ハードルを上げてしまい、アイデアを殺してしまうこ
とにもなりかねないが、それでも、今はこういう変革
が必要だと思う。成功事例が一個でも出ればいいそれ
が一つのベンチマークになっていくと思う。


予算がつかないことを明示、それを分かった上で、そ
れでもやる、これがテーマ着手の一つの条件だ。そう
すると、お金がないという言い訳ができなくなる。