技術プラットフォーム

技術プラットフォームを考える上で、「こんなのあっ
たらいいな」からスタートしているが、そこからし
中途半端でないだろうか。マクロ情報とミクロ情報の
使い分けが必要だろう。マクロ情報はそれこそ外部か
ら持っていけばいい。ボトムアップから何かを作ろう
とするのであればそれはミクロ情報であるべきだ。そ
れと、技術オリエンティッドなのか、顧客ニーズなの
かという切り分けも必要だろう。そうなってくると、
次のようになるのではないだろうか。


     マクロ
      |
  技術予測|快適生活
      |
技術―――――――――ニーズ
      |
   好奇心|現場観察
      |
     ミクロ



とりあえず、出てきたアイデアなんかをこんなふうに
切り分けたほうがいいだろう。それと、マクロ情報で
あればいくらでも入手できるので、それを集めた上で
議論すべきだ。そうした後、どう進めていけばいいか
といえば、次の通りになる。


(1)技術予測
技術予測なんていうのは、ほぼこれから来るであろう
いうのがまだ不確実ではあるが明らかなものだ。有機
ELとか、量子コンピューティング、テラヘルツ、これ
らがそれに当たるだろう。ここに関しては、自社事業
が直接影響する部分はやらないといけない。たぶん、
ここが技術プラットフォームの大部分になるだろう。


(2)快適生活
例えば、今後の生活を予測したような世界がここだろ
う。家事ロボットとか、介護ロボット、とかがここの
分野にあたるだろうか。ここに関して言えば、既存の
強みが生かせるか、という点から考えるべきだ。


(3)好奇心
本質的には、こういうところからイノベーティブなも
のが出てくる。ここをたくさん議論するのがいいと思
う。なぜそれが面白いのか、なぜそれが役に立つのか
。もっといえば、ここにいっぱいアイデアが出てくる
のがいい会社のように思う。ここに出てきた技術をど
う発展させられるか、どうプラットフォームにできる
か、そこには議論の余地がおおいにあると思う。


(4)現場観察
現場感、というか、自分だけが知っているお客さんの
ニーズ的なものだ。個々に関していうと、例えば液晶
のような事業に発展する、というよりも、特定の比較
的即効性のあるようなテーマになると思う。プタット
フォームという観点からすれば除外されるが、プラッ
トフォームのアプリケーションとしては重要視しない
といけない。




それと、重要なのはプラットフォームと定めるべき条
件が必要だ。それを先に決めないと、結局帰納的に決
まるだけになる。本当はここがもっとも重要な部分で
はないだろうか。例えば、今思いつくのは下のような
感じだ。


・既存事業の超強化or代替技術
・明確アプリが1つ+ポテンシャルアプリが3つ以上
・事業部として成り立つだけの絵
・既存強みの他市場展開


これらのどれか1つに当てはまっていれば、OKという
感じだ。ここはもっと考えないといけない。