グロービス堀義人氏講演

グロービスの堀義人氏の講演に行ってきた。新著「創
造と変革の志士たちへ」の出版記念講演だ。参加者に
その本が配られるということもあり、事前には読まな
かった。2000円で本ももらえて、講演も聴けるという
のであればかなりお徳だ。


講演と質疑応答の内容をいくつかかいつまんで紹介し
よう。


○ 本のタイトル
最初は「何とか勉強法」みたいなタイトルになりそう
だったという。でも、グロービスが100年、300年続く
としたとき創業者の理念は残っていくはず。そう考え
ると「何とか勉強法」って...。ベストセラーではな
く、ロングセラーを望んでいる。


○ 創造と変革
ある程度、成長が見えている平時の経営の場合は、言
ってしまえば、誰にでもできる。事業を起こす創造の
部分と成長が行き詰ったときの変革は経営において、
最も難しくかつ価値がある領域。


○ 能力を高める
反復練習しかない。粘り強く、継続して努力し続ける
。1日24時間という時間は万人に平等。同じ条件。どう
いうふうに時間を使うか、そこで差がつく。基本的に
は能力がないんじゃなくて、努力していないだけ、要
は時間を使っていないだけ。あとは集中と情熱。


○ 志とは何か
1.壮大なもの、2.感動を伴うもの(共感を伴う)、3.「
やる」ということを事前に意思決定する


○ 信念とは何か
考え続けること、ある限界を超えるとそれが信念にな
る。


○ 常識の否定
創造と変革は常識を否定するところから始まる。常識
を否定すると、それを説明するために自分の頭で考え
ないといけない。常識に従っていたほうが人間は楽。


○ 本
デカルト方法序説


○ AQ (Adversity Quantity)


逆境指数という。要は逆境に陥ったときに、それに対
してどう対応するかということ。
レベル1 escape
ちょっとした試練で逃げてしまう
レベル2 survive
なんとかそこで生存できる
レベル3 cope
対処する
レベル4 manage
やりくりするが喜んではいない
レベル5 harness
そこからバネのように成長する


○ 志士の五観
1.世界観:xy軸
2.歴史観:z軸
3.人生観:哲学する
4.倫理観:人道的にいいか
5.使命感


○ 健康管理
一番は心。ストレスのない生き方をするのが大切。自
分がストレスを感じていることすらわからないケース
が一番恐い。
心=理、知=行。
心が萎縮するとストレスになる。認識するのが大切。
でもなかなかわからない。心で思ってもないことを言
ってもそれはわかってしまう。
心のおもむくままにいくとストレスがなくなる。
自分の心をどうやって良くするか。悪い思い、妬み、
怒り、を減らしていくと自分の心がよくなる。それを
そのまま出せばいい。言葉だけが先行しても伝わらな
い心が入っているかどうかだ。






健康管理の話はまさにこれだ、と思った。Nさんが言っ
ていたこととも同じだ。結局は心で思っていることと
表でやっていることが一致していないとそれがストレ
スとなる。そこで、悪意を取り除けば心はよくなる。
そのよくなった心のままに行動すればそれはストレス
にはならない。悪意をなくすことが大切なのだ。


さて、改めて「創造と変革の志士たちへ」を読んでみ
よう。