地道にやること

自分の仕事に対する姿勢がちょっと変わった。自分の
中だけだが。それでも、ちょっと成長だ。少しずつ、
少しずつ認められるようになろう。周りを見る目も変
わった。「こんなやつらと話しても意味がない。」と
思っていたが、そうではない、Nさんが少しずつ自分
の周りから変えていけたら、と言ってた意味がちょっ
とだけわかった。


今日、もう一度、Nさんがフォローしてくれた。本当に
感謝だ。それにしても、気付かないうちにどれだけ自
分にストレスがかかっていたか、というのがよくわか
った。たぶん、自分では大丈夫、大丈夫、と言い聞か
せていたが、どっかでそれにやられるときがきていた
と思う。


それと、Nさんが言っていたのだが、80点を目指して0
点になるよりは、妥協して10点になるほうがいいとき
もある、ということだ。ディスカッションをしていて
そこで、「こんなの意味がない」なんてことを言って
しまったら、どんなに自分が80点、100点を目指そう
と言っても0点にしかならない。でも、積み重ねよう
とするのなら、たった10点にしかならなくてもそれを
やったらいいということだ。僕なんかは、どうしても
100点を目指そうとする。さらには、明らかに10点に
なるのが目に見えているのに、それに突き進む人をみ
るとバカなんじゃないのか、とすら思う。早く修正す
ればするほど、80点、100点になれるのに、そうしな
いともどかしくてしかたがない。でも、それをやると
必ず0点になるリスクもあるということだ。それでい
い、と今までの僕だったら思っていた。でも、サラリ
ーマンは必ずしもそうではないのだ。まだまだ自分は
サラリーマンを学べていなかった。でも、決して自分
はサラリーマンにはならない。


帰り際、ふとYさんと話した。普段はあまり話をしない
。これまでの僕だったらそのまま帰っていたと思う。
でも、今日は声をかけてみた。Nさんのやっていること
は傍から見ると、そんなに難しそうには見えない。で
も、いろいろと課題があることがわかり、それに本当
に地道に取り組んでいることがわかった。顧客にとっ
て何が一番よいのか、まずはそこから始まり、機能を
追求した。でも、それだけでは、商品にはならない。
コストと安全性、それを小さな改善の積み重ねでどう
にかしようとしているのだ。作っては試し、作っては
試し、こういうのが本来のテーマなんだろう、と思っ
た。


自分に足りないことはまさにこういうことなんだと思
う。コンセプト、コンセプト、なんて、HさんやTさん
のように言ったところで、実行する力がなければ、結
局、どんなにいいコンセプトができたとしても机上の
空論にしかならないし、誰も僕の言うことなんて聞か
ないということだ。この気持ちを忘れないようにした
い。