ごうまん

サッカーの練習の後にKさんが次のようなことをおっし
ゃられていた。


「ケガ治って練習に復帰するのはいいが、全力でプレ
ーできないならやめてくれ。体力的についていけない
というのであれば、それは本人がどうにかできるもの
だから、それは本人がちょっと頑張ればいい。でも、
軽くやる、とかいうのはなしだ。チームの中でこうし
よう、みたいなのが、あってもそれができなければ、
チームに迷惑をかけるだけだ。そういうのは、自分は
軽くてもプレーできる、という傲慢でしかない。」


まさにその通りだと思った。僕自身、サッカーに対し
てもチームに対しても、もっと真摯に取り組まなけれ
ばならない。自分ではそう思っていなくても、傲慢と
言われたときに、やはりはっと気がつくものだ。


Kさんがキャプテンとして今やっていけるのも、結局そ
れだけ考えているっていうことなんだと思う。少なく
とも僕にとってKさんが言っていることに対して違和感
はない。


それと、何よりいい、と思うのが個人に焦点を当てて
話をしている点だ。みんながよかった、みんなが悪か
った、ではなく、誰々のここがよかった、ここが悪か
ったという話ができているのだ。そこは素晴らしいと
思う。何気ないことであっても、それって、結局は観
察していなければいえないことなのだ。


それと、求めることが具体的でシンプルだ。要は何を
やれば認めてもらえる、というところまでブレイクダ
ウンして話をしているから、メンバーが迷わない。プ
レーに関してもそうだが、例えば、練習に参加する、
ということもそうだ。今までもずっと言ってきたこと
ではあるが、今までと違うのはそういうシンプルなこ
とを徹底している、という点だ。


これまで、僕は、今のレベルをいかに持続させるか、
要はへたにならないように、という思いでサッカーは
やってきた。でも、その考えも改めないといけない。
限られた時間ではあっても、その中でどれだけ自分が
うまくなれるか、そういう気持でやっていかない限り
、決して今のレベルを維持することもできないと思う
。いろいろなことを考えると、今年、Kさんの元で目
標を達成し、来年は...。