Nさんと飲みでいろいろ

○ 悪意を持たない
Nさんに以前に言われたことだが、こうして話をするこ
とで改めて思い直すことができる。とにかく、これを
持ち続けないと、他人に対する苛立ちが、いつしか憎
しみに変わってしまう。これは簡単に変わると思う。
そうなってしまったら、もはやモノゴトはよい方向へ
は進まない。悪意を持たない、これが歯止めなのだ。

○ 経営の責任
とある事業が落ち込んだのだが、まったくもってその
責任は問われない。いったい、何を目指して、それに
対してどういう打ち手をとり、その結果どうだったの
か。うまく行かなかったギャップは何だったのか。戦
略が正しかったのか、間違っていたのか。何もない。
それで何となくトップがローテーションする。Tさんと
Yさんにはもうやめてもらっていいと思う。それだけの
立場までいき、別に今やめても路頭に迷うわけではな
い。お願いしてやめていただき、それで責任を明確に
すればいいと思う。それがメッセージになる。それを
明言すべきだ。そうしないからいつまでもなんとなく
変化、変化ばかり叫んでいる状態だ。

○ 個人だって変われない
僕はamazonのusedで本を買うが、Nさんは使いなれたと
あるオンラインショップで本を買う。しかも、Nさんは
いつも新品で買っているという。明らかにコストパフ
ォーマンスを考えれば、amazonのほうがいい。Nさんも
それはわかっている。でも、変えない。なぜか。面倒
だからだ。一度始めてそれを使い慣れてしまったら、
明らかにいい別の手段があってもなかなかスイッチで
きないのだ。企業だって同じだ。むしろもっとタチが
悪い。長年積み重ねて成功を収めてきた方法がある。
みんなそれの専門家だし、それを改善していくことで
成長できてきた。でももはやそれでは立ち行かなくな
っているのは明らかだ。でも、もはや何十年と自分の
体に染み込んだ習慣を変えることは容易ではないのだ

○ 若手プロジェクト
今、Nさんが取り組んでいるプロジェクトの内容を教え
てもらったが、やばい...。まったく意味をなさないと
思っていたが、それ以上だった。まってくもって戦略
的ではない。どの事業もいっしょくたになってしまっ
ている。そもそもD事業はまったくこれとは違うマイン
ドで取り組まないといけない事業だ。異分子をいれる
ことはよいが、そもそも、吉野屋とトヨタの人でミー
ティングしても、「移動吉野屋」「店舗省エネ」程度
のアイデアしか出てこないだろう。それと、目の前の
あったらいいね、なんてどんなに技術者が考えたとこ
ろで、そんなのはニーズでもないし、ただの押し付け
でしかない。それと、先端テクノロジーについても、
そんな数名の技術者が知っていることなんていうのは
一部であり、それこそその部分だけでもっと調査をか
けるべきだろう。ましてや多くが日本語の情報であり
、誰も英語はおろかイスラエルとかなんていうのは、
まったく調べられてないと思う。でも、そういうった
ところまでもウォッチした上で、現状を考えないとい
けない。それと、技術のトレンドとして今はどういう
状況にあるのか、大学でも多くが取り組んでいるが、
まだ実現に時間はかかる量子コンピューティングとか
。なんかあったらいいね、なんていうのはjust idea
であり、コンセプトでもなんでもない。マスコミや
コンサルに聞いたほうがよっぽどアイデアは出てくる
はずだ。それを自社でどうするか、考えるのが本来の
自分たちの役割だろう。自分たちの技術の強みを生か
すのか、ルートの強みを生かすのか、それともまった
く新しいことにチャレンジするのか、その意思決定に
こそ価値があるはずだ。