リクルータ

大学にリクルータ活動をしに行ってきた。不況の影響
もあってか、午前・午後合わせて、50名近くの学生さ
んが参加してくれた。昨年は10名ぐらいだったような
気がする...。


正直、自分自身心から自社を薦めたい、とは思ってい
ないにも関わらず、リクルーティング活動をすること
は正直心苦しかった。そうしたこともあり、悪いとこ
ろも含めて話した上で、それでも入ってきたい、とい
うのであればそれはそれでいいことにした。まぁ、そ
れでも僕としては自分の会社に入って欲しい、という
よりは、やっぱりその学生さん自身が納得のいく選択
ができることがやっぱり嬉しいと思っている。自分自
身がそうだったから。


人事の説明資料で説明するのはイヤなので、毎回自分
で説明資料を作っていくのだが、今回はちょっと趣向
を変えてみた。まぁ、全体説明は別の人がするってい
うのもあったのだが。


トピックを用意して、そこから聞きたい話を選らんで
もらうことにした。一応、最初に自分の専攻と研究、
それから今の部署と仕事内容だけ触れて、その後には
10個のトピックを用意した。最初の5個は、就職活動
全般についてで、(1) 会社の見方が変わるPESTEL分析
、(2) 自己成長するための5つのアドバイス、(3) 私
の就職活動(○○会社を選ぶまで)、(4) ○○業界で働
くということ、(5) お勧めの本(経営とかビジネスに
も興味を持とう)、というものだ。次の4個は、会社に
ついてで、(6) 親会社と自社の違い、(7) 自社の強み
と弱み、(8) 私の仕事、(9) こんな人にススメマス、
こんな人にススメマセン、だ。最後に興味ない人のた
めに(10) どれにも興味ない、を用意しておいた。


私自身、他人様にえらそうに話せる立場でもなんでも
ないが、せめて何か1つでも役に立てたら、という思
いで内容は構成した。


1人1回手を挙げてもらうことにしたのだが、午前中は
圧倒的に(1)のPESTEL分析にみんな興味を示した。そ
れと、強みと弱みについても人が多かったので、その
2つのトピックについて話をした。それにしても、PESTEL
分析についてみんな熱心にメモをとるのは驚いた。とこ
ろが午後はそのPESTEL分析には誰も手を挙げなかった
。圧倒的に強みと弱みに人が集中し、それと、(9)のこ
んな人にススメマス、ススメマセンも何人か手をあげて
くれた。


要は基本的に会社なんていうのは、いいことばかりを
説明したがるから、そういう意味でも"弱み"っていう
のは本音ベースで知りたいところなんだと思う。僕自
身も確かにそうだったし。でも、弱みとして「ぬるま
湯体質」と言ったのはどうだったんだろうか。まぁ、
僕が学生だったらその時点でやばいと思うけど、でも
、それこそ話している人次第だろうな、と自分が学生
の目線だったらそう思うわけだ。


あと、お勧めの本、に1人だけ手をあげてくれた。これ
はちょっと嬉しかった。


基本的に僕は多くの企業の話を聞き、多くの人と出会
い、その中で経験値を高めて社会へいくべきだと思う
。就職活動はモチベーションが高い人にとっては自分
を成長させる大きな場だといえる。だから僕は基本的
にはそれを勧めている。そして、自社の悪いところも
ある程度認識した上で、それでも入りたい、というの
であればそれでいいと思っている。


っていうか、うちの新人のSくんは就職活動をまった
くせずにうちの会社に入ってきた。専用人材としてと
ってきたのだが、本当に専門的な仕事をやらせるなら
ともかくそうでないのであれば、就職活動をしないよ
うな学生はとってくるべきではないと思った。別にS
くんがいいとか悪いとかではなく。