産業別の利益率

自分の中の固定概念として、労働集約型 < 資本集約
型 < 知識集約型、となっている。全体の平均を見た
らたぶんそうだろう。でも、個別企業を見ればそれは
千差万別といえるだろう。


ただ、今回は一般論で考えてみる。


○ 労働集約型産業
店舗を伴う、立地産業がそうだろう。引越し業なんか
もこれに当たるだろう。要は地域別売上げなんて指標
が意味をもつような業界だろうか。この立地というの
も基本的には販売のインターフェースの部分だ。これ
に当てはまる企業として、ワタミと白洋舎をあげてみ
た。


ワタミ株式会社(08年3月)
売上高 1040億円
経常利益 52億円
経常利益率 5.0%


白洋舎(09年12月)
売上高 488億円
経常利益 9億円
経常利益率 1.8%


○ 資本集約型産業
製造業がこれにあたる。つまり、規模の経済を効かせ
るというのがその根本だ。また、立地としては工場立
地が重要性を帯びる。海外への生産シフトなんかがそ
ういうことか。例として、トヨタ自動車とパナソニッ
クをあげる。


トヨタ自動車株式会社(08年3月)
売上高 20兆2892億円
営業利益 2兆2703億円
営業利益率 11.2%


パナソニック株式会社(08年3月)
売上高 9兆689億円
営業利益 5194億円
営業利益率 5.7%


○ 知識集約型産業
もはや、立地の概念が意味をなさない。また、自分た
ちで設備を持たないため、設備投資という概念もほと
んど意味をなさないだろう。例として、楽天、グリー
をあげる。


楽天株式会社(08年12月)
売上高 2499億円
経常利益 445億円
経常利益率 17.8%


グリー株式会社(08年6月)
売上高 29億円
営業利益 11億円
営業利益率 37.9%


まだまだ考える余地はあるな。