雇用確保

グリーンニューディール政策で雇用を確保する、とい
うことが景気対策としてしきりに言われているが、ど
こにどれだけの雇用が発生するのだろうか。


これまでの公共事業といえば、基本的にインフラ整備
や箱物建設だった。そこでは具体的に、工事をする人
や建築作業の現場の人ということで雇用が生まれてい
た。もちろん、それに付随して景気効果があり、波及
効果もあったとはいえるだろう。


で、グリーンニューディール政策だ。太陽電池や風力
発電がその例としてあげられているが、太陽電池の取
り付けで作業で雇用が生まれるということだろうか。
それとも太陽電池の製造だろうか。パナソニックが大
阪市内にリチウムイオン電池の工場を新たに立てるの
だが、雇用効果はどれだけあるだろうか。製品自体の
規格が決まっており、ほとんどが自動化されているこ
ともあり、新規雇用の効果はあまりないといえる。


では、ものづくりという工場において雇用が必要とさ
れるのはどういう場合か。まず1点目が人手による作業
を必要とする場合だ。職人芸ではないが、機械ではで
きずに人間がそこに入ってやらなければいけない作業
が多数ある場合だ。BB技術などがある場合もこちらに
入るかもしれない。


2点目が、多品種少量生産もしくは変種変量生産の場合
だ。つまり、製品サイクルが早く、かつ多品種ある場
合だ。製造ラインを自動化するほどの投資ができない
分野になる。人手でフレキシブルに対応するほうがい
い。


さて、グリーンニューディールによる具体的な雇用効
果はどうだろうか。