老害

Nさんの異動に関して、どうやらNさんのいないところ
でいろいろと話が進んでいるようだ。その議事録を見
せてもらった。


もう3月で退任するというOさんが、M商品のプロジェク
トを立ち上げたいという。それについて、Nさんをその
プロジェクトに引っ張りたいというのだ。しかし、そ
の議事録がもはやこっけいだ。


OさんはH機能を入れればその商品は復活する、といっ
ている。何の根拠もない。そして、それを開発のMさん
に対して、「僕はH機能が入ったら商品Mは売れると思
う、Mさんあなたは売れると思うか!?」それに対して
Mさんは「実現性は難しいができたら売れると思う」と
語っている。


そもそも何の根拠もなしに、主観だけで売れるかどう
かという話をしているのがおかしいし、立場が上のOさ
んがそれだけ思い入れをもってやろうとしているもの
に対して、立場が下のMさんが「売れないと思う」とは
いえないだろう。バカバカしいったらありゃしない。


それでもって、H機能はやるけど、Nさんのテーマは支
援しないといっている。これも直感。何の根拠もない
。結局自分のエゴからくる発想なのだ。仮に機能Hが
大成功したら「あれはOさんのおかげだ」と自分が引退
してからも名を残すことができる。一方、Nさんのテー
マを支援したところで、自分の発案ではないからそう
はならない。本質的に、H機能がいいか、Nさんのテー
マがいいかとかそういう問題ではなくなっているのだ
。もっと卑怯なのが、結局、Mさんを巻き込むことで
、失敗したときは、「実際にプロジェクトを担当した
のはMさん」だという言い訳を作れるようにしている。


Oさんも昔はそんな人じゃなかったというのだが、組織
のトップに立ち、誰も苦言を呈してくれなくなると、
自ずとおごりが出てくるようになるのだ。自分の存在が
老害だと気付かないこと。それが何よりもの老害だ。