イノベーションフォーラム

阪大イノベーションフォーラムに参加してきた。講
演者は、IDEO社のTom Kelly氏、XEROX社パロアルト研
究所のJohn Knights氏、テクノ経済研究所の弘岡正明
氏の3人だ。これだけ豪華なメンバーの講演が無料で聞
くことができるなんて素晴らしい。


阪大の総長の鷲田先生の挨拶も面白かった。事業を考
えた場合、まずpropose(提案)により、projectが起こ
り、計画としてのprogramから始め、生産(produce)し
、販売(promotion)して、売上(約束手形
promisstory node)が上がり、利益(profit)が出て、そ
の事業は前進(progress)する。すると本人も昇進(
promotion)する、というのだ。つまり、事業を考えた
場合、常に前のめり(pro)となっているが本質的にイノ
ベーションを起こそうとするのであればそうした前の
めりなしそうとは区別された思想が必要である、とい
う。
また、Tom Kelly氏のブジャデにも言及されていた。ブ
ジャデとはデジャブ(既視感)の反対を意味する造語で
ある。つまり、ずっと見ていたものを今初めてみたか
のようにみることなのだ。詩人の長田弘がこんなこと
を言っているという。「見えているのに誰も見えてい
ないものを見えるようにするのが詩」イノベーション
もそういうものなのだ。


さて、IDEOのTom Kelly氏だ。著書である、「イノベー
ションの達人!」のキャラクターについてプレゼンを
してくださった。まず最初に説明したのがデザインシ
ンキングの定義だ。3つのサークルがあり、それらはそ
れぞれ、Buisiness、People、Technologyを表している
。Businessでは本当に利益を生むかを考え、
Technologyでは本当に実現できるかを考える。そして
Peopleでは、本当に人が欲しいかを考える。これがデ
ザインシンキングのベースだ。また、Buisinesと
Peopleの間にEmotional Innovationがあり、Business
とTechnologyの間にProcess Innovationがあり、
PeopleとTechnologyの間にFunctional Innovationがあ
る。
デザイン思考はまずPeopleから考える。人が何を欲し
ているか、生活に何が価値を与えるのか、を考える。
スタンフォード大学のDスクールでは、そうした左脳的
ではない右脳的なアプローチについてクリエイティビ
ティを高めるプログラムを用意している。
1番目の人類学者については、観察の重要性を示してい
たが、その中の事例でフランスの空港のゲートの写真
を示していたのが面白かった。誰もが不便さを感じて
いるのだが、そこで働いている職員にその不便さは見
えていないのだ。だから改善されない。
2番目の実験者については失敗の重要性を示していた。
アイロンを初めて触って焼けどするのはそれで学ぶこ
とができるから失敗。でも、2回目同じことしたらそ
れはただのミスだ。その違い。ジェームス・ダイソン
は5128回プロトタイプを作った。早く提案して早く失
敗すればいくらでも取り戻せる。
3番目は花粉の運び屋だ。この人は外に出て、組織に
活力を与える。まったく別のところからアイデアをも
ってきたりする。例えば、救命救急の医者とF1のビッ
トクルーといったものだ。道具を全部そろえておけば
いい、というところに結びつく。
また、リバースメンたーについても言及していた。P
&G社のA.G.ラフリーは「皆さん、ここでバイオテク
ノロジーについてわかっている人いますか?ここで
シーンとしているこれは問題か?シニアマネジメント
で誰もバイオテクノロジーがわからなければ問題だ。
明日までにリバースメンターを見つけてこい」となる



パロアルト研究所のJohn Knights氏の講演は正直あま
り面白くなかった。大日本印刷とのプロジェクトの説
明もあったが、一般論の終始していた。


弘岡正明先生は産業レベルでのイノベーション論を展
開していたのだが、内容はとても面白かった。ただし
、プレゼンの仕方自体はどうにも眠りを誘うもので、
その点は問題があったが。いずれにしてもS字カーブ
であらゆるものを説明しようとする姿勢はすごかった
。確かに納得性はある。またその理論を元に、今後の
再生医療や量子コンピューティングなどについても展
望を示していた。これは企業が研究の着手を考えてい
く上で多いに参考になると思う。
基本的に日本の自動車、家電、鉄鋼、工作機械が世界
で勝てたのは2つの要因によるものだ。それは、?企業
化のタイミングと?為替レート。この企業化のタイミ
ングというのは要はイノベーションのwindowがあいて
いるのは、企業のS字カーブが始まる最初の数年間だけ
なのだ。そこで参入できるかどうかがキーになるとい
うのだ。うまく整理はできないが、改めてブログで書
いていても面白い。弘岡先生の本をもう1回読んでみた
いと思った。


イノベーションフォーラムの後はNさんと飲みに行って
きた。Nさんが会場に財布を置き忘れてくる、というハ
プニングもあったが...。


阪大イノベーションフォーラムに参加してきた。講
演者は、IDEO社のTom Kelly氏、XEROX社パロアルト研
究所のJohn Knights氏、テクノ経済研究所の弘岡正明
氏の3人だ。これだけ豪華なメンバーの講演が無料で聞
くことができるなんて素晴らしい。


阪大の総長の鷲田先生の挨拶も面白かった。事業を考
えた場合、まずpropose(提案)により、projectが起こ
り、計画としてのprogramから始め、生産(produce)し
、販売(promotion)して、売上(約束手形
promisstory node)が上がり、利益(profit)が出て、そ
の事業は前進(progress)する。すると本人も昇進(
promotion)する、というのだ。つまり、事業を考えた
場合、常に前のめり(pro)となっているが本質的にイノ
ベーションを起こそうとするのであればそうした前の
めりなしそうとは区別された思想が必要である、とい
う。
また、Tom Kelly氏のブジャデにも言及されていた。ブ
ジャデとはデジャブ(既視感)の反対を意味する造語で
ある。つまり、ずっと見ていたものを今初めてみたか
のようにみることなのだ。詩人の長田弘がこんなこと
を言っているという。「見えているのに誰も見えてい
ないものを見えるようにするのが詩」イノベーション
もそういうものなのだ。


さて、IDEOのTom Kelly氏だ。著書である、「イノベー
ションの達人!」のキャラクターについてプレゼンを
してくださった。まず最初に説明したのがデザインシ
ンキングの定義だ。3つのサークルがあり、それらはそ
れぞれ、Buisiness、People、Technologyを表している
。Businessでは本当に利益を生むかを考え、
Technologyでは本当に実現できるかを考える。そして
Peopleでは、本当に人が欲しいかを考える。これがデ
ザインシンキングのベースだ。また、Buisinesと
Peopleの間にEmotional Innovationがあり、Business
とTechnologyの間にProcess Innovationがあり、
PeopleとTechnologyの間にFunctional Innovationがあ
る。
デザイン思考はまずPeopleから考える。人が何を欲し
ているか、生活に何が価値を与えるのか、を考える。
スタンフォード大学のDスクールでは、そうした左脳的
ではない右脳的なアプローチについてクリエイティビ
ティを高めるプログラムを用意している。
1番目の人類学者については、観察の重要性を示してい
たが、その中の事例でフランスの空港のゲートの写真
を示していたのが面白かった。誰もが不便さを感じて
いるのだが、そこで働いている職員にその不便さは見
えていないのだ。だから改善されない。
2番目の実験者については失敗の重要性を示していた。
アイロンを初めて触って焼けどするのはそれで学ぶこ
とができるから失敗。でも、2回目同じことしたらそ
れはただのミスだ。その違い。ジェームス・ダイソン
は5128回プロトタイプを作った。早く提案して早く失
敗すればいくらでも取り戻せる。
3番目は花粉の運び屋だ。この人は外に出て、組織に
活力を与える。まったく別のところからアイデアをも
ってきたりする。例えば、救命救急の医者とF1のビッ
トクルーといったものだ。道具を全部そろえておけば
いい、というところに結びつく。
また、リバースメンたーについても言及していた。P
&G社のA.G.ラフリーは「皆さん、ここでバイオテク
ノロジーについてわかっている人いますか?ここで
シーンとしているこれは問題か?シニアマネジメント
で誰もバイオテクノロジーがわからなければ問題だ。
明日までにリバースメンターを見つけてこい」となる



パロアルト研究所のJohn Knights氏の講演は正直あま
り面白くなかった。大日本印刷とのプロジェクトの説
明もあったが、一般論の終始していた。


弘岡正明先生は産業レベルでのイノベーション論を展
開していたのだが、内容はとても面白かった。ただし
、プレゼンの仕方自体はどうにも眠りを誘うもので、
その点は問題があったが。いずれにしてもS字カーブ
であらゆるものを説明しようとする姿勢はすごかった
。確かに納得性はある。またその理論を元に、今後の
再生医療や量子コンピューティングなどについても展
望を示していた。これは企業が研究の着手を考えてい
く上で多いに参考になると思う。
基本的に日本の自動車、家電、鉄鋼、工作機械が世界
で勝てたのは2つの要因によるものだ。それは、?企業
化のタイミングと?為替レート。この企業化のタイミ
ングというのは要はイノベーションのwindowがあいて
いるのは、企業のS字カーブが始まる最初の数年間だけ
なのだ。そこで参入できるかどうかがキーになるとい
うのだ。うまく整理はできないが、改めてブログで書
いていても面白い。弘岡先生の本をもう1回読んでみた
いと思った。


イノベーションフォーラムの後はNさんと飲みに行って
きた。Nさんが会場に財布を置き忘れてくる、というハ
プニングもあったが...。