ただのグチにならないように

Nさんとよく話をして、いろいろなことを話すのだが、
冷静にその内容を考えてみると、たいそういい話をし
ているようなつもりでも、「この組織はダメだ」「あ
の人はダメだ」とかそんな内容であったりするような
気がする。


「改革だ」とか「危機感をもたないと」と耳障りのよ
さそうなことを言っていても、所詮は現状のグチでし
かないと思う。


例えば、「この組織がどうなると思う?」なんていう
質問に対して、「どうせそのうち親会社に吸収される
or 子会社化だね」なんていうのは、何の生産性ももた
らさない会話だろう。


大切なのは、どう進むべきか、を考えることだろう。
それにはマクロな業界構造を考えないといけないと思
う。そういうところをNさんともう少し話してみたい
。例えば、○○業界は今後どうなっていくか、業界の
不確実性はどうやっていくか、その中で自社の役割は
何か、自社はその中で別の競争軸を持つことができる
か、などだ。日常的に自分のテーマという小さな枠の
中で考えると、いざこういう質問が来たときにありき
たりの一般論しか出てこなかったりする。もちろん、
その一般論も重要なのだが、そこをさらに深堀りして
考えられることが大切なんだと思う。そういう視点を
もったときに、改めて自分のテーマというマクロの視
点にもどったときに新たな発見が生まれたりするので
はないだろうか。


ちょっと話がずれたが、結局、現状に対するグチをい
うことは誰にでもできる。さらには危機感をいくら醸
成したところで、何も変わらない。ヘタすればネガテ
ィブマインドが浸透していくだけかもしれない。本当
に変革したいのであれば、ポジティブになれる要素を
見つけだしていかなければならない。それがない限り
はどんだけ現状を否定して、グチを言ったところで何
も変えようがないのだ。


せっかくいいコミュニケーションをとる機会があるの
だから、ただのグチだけで終わらせないようにしたい