音声認識

音声認識のメリットとして、より簡単な操作、オペレ
ーションコストの低減などがある。それと人間には言
いにくいことでも機械だと言い易いなんてものがある



でも、ホントにそうだろうか。


僕は相手が人だとなかなか言えない、というかまった
く言えない。美容室で、「もう少し切ってください。
」というのも勇気がいります。でも、それ以上に、機
械に向かって話すというのはもっと苦手です。留守番
電話に向かって話すのが苦手っていう人はけっこうい
ますが、その感覚に近いのではないでしょうか。


音声認識自体はもうかなりの歴史がある技術ですが、
あまり広がりを見せないのはそうした要因もあるでし
ょう。確か10年ぐらい前に、鳴り物入りでケータイ電
話に搭載されたと思う。「○○さん!」と呼ぶだけで
○○さんに電話をかけることができる、みたいな。で
も、今じゃそんな機能があったことすらみんな忘れて
いるだろう。


一方で、テレビゲームをやりながら独り言を言ってい
る人はけっこういる。敵にやられて、「痛い!」と叫
んでみたり。こういうときの人の感覚っていうのはま
た留守電に話すときの違和感と別物だろう。


同じように機械に対して話していても、その感覚は違
うのだ。実はこういうのを例えばMRIとかで脳の働きと
してみてみたら面白いんじゃないだろうか。同じよう
に機械に対して話しているのに、まったく違う脳活動
が出てきたりしそうだ。そしたら、より感覚的にフィ
ットするような、音声認識のアプリを考えていくと、
商売になりそうなネタが出てくるような気がする。