ある商品が開発中止

とある商品が開発中止となった。残念だ。


国内営業からはいらん、と言われたけど、海外からは
強いニーズがあった。そういうこともあって、これま
ではあまり例がなかったが、もちろん将来的な国内展
開の視野はあったが、海外商品として最初に出すこと
を決めたのだ。


まぁ、実際のコンセプトの良し悪しは別にして、海外
におけるマーケティングに基づいて、現地使用の製品
を作り、新たな販路を開拓し、海外商品として売り出
す、というその取り組み自体が一商品を超えた"事業"
として捉えることができる。グローバール化に対する
取り組みとしてはもし成功していれば好例となったの
ではないだろうか。


・海外のマーケティングに基づいた企画仕様
・海外における新たな販売チャネルの開拓


もし、失敗したとしてもそこから学ぶものは大きいし
、他事業部が次にこういう取り組みをした際の参考に
もなると思う。


でも、結局は開発中止になった。一応、延期というこ
とだがまぁ実際は中止ということだ。じゃーなぜそう
なってしまったかだ。


結局はオーナーシップを持ってそれに取り組もうとい
う人がいなかったのが大きい。


もともとこの企画の発端は、ブルーオーシャン戦略を
やりなさい、という指示のもとでいろいろな人間が集
まって検討した結果うまれた企画だった。まぁ、その
プロセスも「これまでと違う切り口の価値だ」「みん
なの多数決をとるとこうなる」「よしそれでいこう」
「おっ、ちょうど昔作った試作器がそれようで使えそ
うだ」「それを改良してみよう」という感じだった。
中心となったグループ長は早々に移動してしまったし
、みんなやらされ感でブルーオーシャンに取り組んで
いるから本当にそこに新たな価値を見出していたわけ
ではない。また、意思決定プロセスが多数決だったこ
ともあり、そこに強く自分の考えを見出している人も
いなかったのだ。


でも、本当にグローバル、というのであれば例えうま
くいかなかったとしてもこうした地道な取り組みが、
その道を開いていくはずである。(失敗したらダメな
例として血祭りにあげられるのがうちの会社ではいい
ところだが)。そういう点を見出すような視点が重要
だと思うのだ。