シナジーの罠

ある商品群Aとある商品群Bをいっしょにすることで、
なんかシナジーが出そうだ、というのは誰もが思うこ
とだ。でも、実際に本当にシナジー効果が生まれるか
というとすごく疑問を感じる。


例えば、製品ジャンル問わず、企業を問わず、異なる
製品がソリューションとしてシナジーを生んだ製品例
ってあるだろうか。


他のシナジーの例ならまぁすぐに思いつく。
1) 技術のシナジー
エアコンのヒートポンプを洗濯機に応用
2) 製造のシナジー
小型車と大型車のラインを共通化
3) 販売のシナジー
あちらの営業網でも扱ってもらおう
4) 製品のシナジー
?????


そう考えると、製品のシナジーというのは、あるカン
パニーがやっているように、似たような商品寄せ集め
たんで、シナジー出せ、と言っているのと同じように
思える。


K事業なんていうのはまさにそれと同じ匂いがするわけ
だ。前にFさんが、「今は基盤作り、アプリはついてく
る」と言っていた。そのアプリの一つにH事業なんかが
あるわけだが、それは既にうちの会社がその事業をや
っているから言うことであって、果たしてその事業が
なかったとしてもそれがアプリになりえたであろうか



僕が感じるのは、「D事業があって、J事業があって、
S事業があって、G事業があって、それらをつなげたら
何かシナジーができるだろ」という寄せ集め的なもの
だ。(こういうのをボトムアップっというのかしら。)


本来あるべきなのは、やっぱり「これをやるべき(ビジ
ョン)、そのためにはJ事業が必要、S事業が必要、G事
業が必要、D事業が必要...」だと思う。(トップダウン
ということかしら。)


さて、やっぱりまずありきなのはコンセプトだと思う
。別にコンセプトが何かに縛られる必要はない。でも
それがなければ、結局は何をやるにしても寄せ集めに
しかならないだろう。