OEMからみる海外進出

この前、自社のある商品をOEMでG社に供給する、とい
う記事が出ていた。


と、その前に...。


国内市場縮小に対して、事業を成長させるためには、、
→?海外市場進出
→?同じチャネルで新しい技術を作る
→?同じ技術で新しいチャネルに流す
→?まったく新しいことをやる
の3つの切り口がある。


?の例は冷蔵庫作って、エアコン作って、全部量販店
に流す、みたいな感じだ。?は、電池を作っていたが
今度はそれを自動車用として使う、という感じだろう
。ちょっと例がいまいちか。?はノキアの携帯電話へ
のシフトが一番近いかもしれない。


さて、事業から一段下に下がって、商品としてみると
どうだろうか。
→?海外市場進出
→?国内シェアに勝つ
→?今のシェアで高付加価値
その商品に限って言えば、この3つの切り口がある。
まぁ、現実的に?はありえない。特にコモディティ化
された商品においては。




さて、そうなると、会社としてはどうなるか、という
と、




? 成熟市場 → 海外進出
? 成長市場 → ひたすら競争
? 応用市場を探す(市場開拓、技術開発)
? 新事業の創出


こんな感じゃないだろうか。


じゃー仮にこれをエアコンにでも置き換えてみよう。
? 海外でもエアコン売ろう
? 技術開発の余地は...
? ヒートポンプを洗濯機に!
? 他の手段で部屋の温度調整できない!?
なんて視点になるんじゃないだろうか。


もっと大きな視点になるとちょっと変わると思うが、
エアコン事業部長だったらこんなところじゃないか
しら。




で、OEMの話にもどると、そう考えれば成熟商品の成長
を考えれば海外進出は自明のことであり、OEMはその一
手段といえる。


そもそも、まったく新しいコンセプトを引っさげたよ
うな商品であるならば、まぁ、ユーザニーズの違いな
んかはあるものの、ことさら海外市場・国内市場と分
ける必要はないと思う。セグウェイとか任天堂DSとか
かしら。


でも、既に成熟したコモディティ商品だとどうだろう
か。技術的に圧倒的な優位差が出せるならともかく、
そうでないのであれば、後はブランドと価格になって
くる。そうなったときに、うちの会社で低価格で勝負
するのは難しい。そうなると、ブランドの確立が必要
だ。しかし、そこまでの投資はできない、じゃーどう
するか、といったときにOEMというのはある意味正し
い選択といえるだろう。


そしてそれはこれからも工場を稼動させてなんぼとい
う考えのもとに経営していく、ということに他ならな
い。